Ayurvedaって何?
教科書的にいうと、インド、スリランカで伝統的に行われる、最も古い体系化された医学。サンスクリット語で、Ayur=生命、Veda=科学を意味します。生命の、科学。
「科学」を辞書で引くと、体系化された知識や経験の総称。
アーユルヴェーダで定義される「生命」は、体を土台として魂と精神がやどりつつ、感覚器官を含んで、有機体として存在しているもの。肉体(シャリラ)+ 魂(アートマ)+ 精神(サットワ)+ 感覚器官(インドリア)の複合体で、互いに影響してる。それぞれが質の良い状態で、ベストなバランスを保っていることが良い生命とされます。
ポイントは、その4つの要素は人それぞれ違う質であるということ。だから、アーユルヴェーダとは、“その人にとって、何が良くて悪くて有益か無益かを知り、それが良い生命であるために「最善だ」という選択ができる知恵や経験”ということになります。これが、アーユルヴェーダの定義。
西洋医学との大きな違いは、アーユルヴェーダ属する伝統医学には定義があるってことなんですって。トップダウン?その定義を理解しないことには先に進めません。。。
もちろん、魂・精神・感覚要素にも、ちゃんと定義があります。奥深すぎる世界で、ひよっこな私がとても表現しきれるものではないですが、、、今理解していることをお伝えします。
■魂(アートマ)
肉体が終わっても引き継がれる絶対的で普遍的なもの。輪廻転生の概念ですね。
■精神(サットワ)
感覚器官に反応するもの。つまり、こころ。先生の説明が、とっても解りやすかった!例えば、曇りの日。外を眺めて視覚を通して、“曇っていて憂鬱”と思う人がいれば、“涼しくて過ごしやすい”と思う人もいる。そう思うことが、こころの反応。アートマとは違い、訓練によってコントロールできます。その訓練の一つがヨガです。ヨガを通して体を意識する(感覚を知る)→感覚という捉えにくいものを捉える練習をする→何に喜び、悲しみ、苦しむのか気が付く→気が付けば、苦しみを取り除くことができるという論理。 “苦しみ=考え”であるから、瞑想は考えることを無くす訓練でもあるのでしょうね。
■感覚(インドリヤ)
五感(視・聴・触・味・臭)。これによって、体や心が反応します。先生は、“自分と他人を分ける線引き” と表現されていました。なるほど!五感は自分しか感じ得ないものね。もう一つ面白いのは、感覚を捉える順番。感覚→精神→魂→肉体なんですって。何で肉体が最後なんだろうって思いませんか?でも考えてみると、例えば辛いものを食べて辛い!って感じるのは心ですよね。心スルーなんてできない。そして、よく心のストレスは体を壊すって聞きます。これは西洋医学のドクターも口を揃えて言っているし、実際に研究&実証してきていること。アーユルヴェーダの感覚を捉える順番を、裏付けしている気がしました。、、、そう思うとね、アーユルヴェーダって、すごくないですか!?現代医学で解明されつつあることを、5000年も前に、定義づけちゃってる。しかも研究検証に基づいていない。アーユルヴェーダの歴史を学んで知ったのですが、アーユルヴェーダは“もともと存在していた”んですって。創られたのでなく、“発見された”んですって。伝説によると人々を病や苦しみから救うために生まれた教えがアーユルヴェーダで、真理を追究する聖者を通して伝承発展されてきたんだって。これは詩文や古典に残されているそうですよ、、、すごすぎて信じられない!やや現実的なところがある私ですが、もしかしたら、自分の感覚や常識からは想像できなかった、ある意味スピリチュアルな世界があるのかも、、、と思い始めた瞬間です。
ここまでが、アーユルヴェーダの定義についてのレポート。今まで、生命とは?なんて考えたことが無かったし、サンスクリット語はまるで宇宙語。初めての授業は、解らなすぎて愕然。ものすごく凹みました。でも勉強を始めてみると、目からウロコが落ちまくりです。なるほどねって、何回頷いたかわからない。とても興味深い学問です。
既に2回授業を受けていて、健康の定義、アーユルヴェーダの範囲、アプローチ法、歴史についても教わりましたので、後日またゆっくり!
さて、ひとつ実践。五感が心を通して体に影響するのなら、心地悪いものから目を背けよう。好きなものや心地良いものは、自然と周りにあるはずだけど、意識して囲まれてみようかな。
先生によると、朝起きて先ず好きなものを見るって心に良いそうです。そういえば、通勤途中に好きな音楽を聴くと午前中くらいまでは気分良いかも、、、それも関係しているのかな。
明日の朝は何を見よう。明日は朝から学校です♪