共感覚と摂食障害。(前編)

共感覚について調べていたら、想定外のことにも繋がりました。

摂食障害です。

東京・茨城を中心に全国で活動中。

感覚と感情と思考をつなぐセラピスト

innochi眼鏡目育士のきたみさちです。

自分が共感覚だと確信した背景には、もう一つの情報がありました。

以下に引用します。

 〜以下引用〜

• 感覚統合と知覚（認知）

大脳皮質連合野において、視覚と体性感覚、視覚と聴覚あるいは前庭覚情報をはじめとする異種感覚の統合が起こることが知られている。

(中略)

身体知覚（身体図式）の異常は、身体部位に関わる視覚と体性感覚フィードバックを統合する異種感覚統合機能が破壊されることで生じると考えられている。

感覚統合は、大脳皮質連合野に限定された脳機能ではない。

外側溝内側に畳み込まれた島皮質は、体性感覚、味覚、嗅覚を含めた特殊感覚、内臓感覚を含めた全感覚の統合に関わっている。

島皮質は、情動、言語、更には、身体知覚に基づいた自己意識に関わると考えられている。

一方、臨床的な観点からは、島皮質が気分障害、神経性食欲不振症、統合失調症などに関わることが示唆されている。

〜引用ここまで〜(出典:Wikipedia)

※最後の一文を太字にしました。

共感覚は、【障害】の目線でみるならば異種感覚統合機能の破壊と捉えられます。

大脳皮質連合野でそれが起こっているということは、他の領域でも起こっている可能性を否定することは出来ません。

感覚統合は大脳皮質連合野だけの機能ではなく、島皮質という領域でも機能していることが上記引用部分に書かれています。

そして島皮質は内臓感覚、身体知覚に基づいた自己意識に関わるとも。

太字部分にある神経性食欲不振症とは、いわゆる拒食症のことです。

これを読んで、自分の感じていたことに辻褄が合った気がしました。

わたしがからだの仕事を始めたきっかけは3.11の震災です。

そしてそれよりも前に、からだに興味を持つに至った経緯があります。

精神を病んだことです。

さまざまな症状があったけれど、そのひとつが摂食障害でした。

摂食障害が根治したのかは不明で、『仲良くやっている』関係です。

今は自分を見失って振り回されてしまうことはありません。

食べ過ぎることも食べ忘れることもあるし、食べることは大好きだけど食べても食べなくてもいい。

断食は心地よく出来ます。

摂食障害におけるわたしの実体験を書きます。

過食症現役当時、スイッチが入ると自分が自分でなくなるようでした。

身体を乗っ取られる感じです。

意識は朦朧として、口も胃も食道も隙間がなくなるまで目の前にあるものを詰め込みます。

人間関係など具体的なストレスではなく、通常の食事のひと口目を入れることが過食の引き金を引きました。

食べ始めると止まらなくなって自然鎮火するまで炎上し続けます。

拒食症に始まって過食症に移行し、症状が落ち着くまでどれくらいだったろう？

はっきりと覚えていないけれど、おそらく7〜8年だと思います。

一時は砂糖をそのまま食べていたこともありました。

完全に異常です。

7〜8年心身ともにアップダウンを繰り返しながら、自分がどうしてこんなことになったのかを探し続けました。

もちろん治りたいからです。

何か理由があるはずだと思いました。

病院に行ってカウンセリングを受けても薬を飲んでも治らない。

摂食障害は未だ治療法が確立していないそうです。

こんなに明らかな異常が起きているのに。

いくつもの説があって、そのどれもが重なり合って異常を引き起こすのだと思います。

だけど、そういうことではなくて、シンプルな何かがあるはずだという直感がずっとありました。

だってどう考えても不自然なことが起きている。

３大欲求のひとつですよ。食欲って。

生命に直結することです。

本能レベルの機能が壊れるって、何か致命的なバグが起きていると思ったんです。

そんな経緯で、症状が落ち着いてからもずっと人間の仕組みに興味を持ち続けているというわけです。

長くなりましたねえ。

後編に分けましょう。

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