「おしゃべり会」をやります
私たちは、演劇をつくるうえで、上演台本に詩をもちいます。
そのために、さまざまな資料に触れながら、詩が持っている世界を、より拡充しながら演劇にする方法を研鑽しています。
詩をつかった演劇では、人間と人間の会話のなかで物語が育まれるようなことはありません。主人公やその周辺の人物の心情に共感してもらおうと、観客の視線を緻密に誘導しようともしません。
その理由は、劇場に足を運んでくださる方々に、見たい部分を自身で選んでトリミングできる観劇体験をしていただくためです。
映画やテレビは、カメラワークによって、創作者が巧妙に仕組んだ意図の前提でのみ鑑賞することができます。でも、演劇はちがいます。視界にいれたいものを観客が自由に選択することができるのです。
私たちは、そうした演劇の強みを過分に活かした作品をつくろうとしています。
「おしゃべり会」では観劇体験のなかで皆さまが感じたことや思ったことを気がねなくおしゃべりできるような空間をデザインしたいと考えております。
どうか皆さまが思い思いにトリミングした部分を、そしてそこから感じ取ったものを共有していただけましたら幸いです。私たちが目指すのは、演劇をとおした発信活動ではなく、観に来てくださった皆さまと、演劇をとおしてコミュニケーションをはかる交信活動です。
私たちと一緒に、おしゃべりをしましょう。
私たちと一緒に、演劇をつくりましょう。
作・演出 宮澤大和
【詳細】
5月2日(土) 13:00
5月3日(日) 13:00
以上の回の終演後に、劇場2Fのカフェスペースで、おしゃべり会を実施します。
(ワンドリンク制)
作品の作り方・方法論について、演出家・俳優と一緒におしゃべりできます。
※新型コロナウイルスの感染防止のため、おしゃべり会に参加される方は、マスクのご着用をお願いいたします。