感動的なガッレリア-【Italy Milano】ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
初めてのヨーロッパは、イタリアだった。
大学の卒業旅行でのこと。
仲良し8人組(今思うとかなりの大所帯)で、イタリア周遊ツアーに出かけた。
もう7~8年前のこと。
エコノミーにぎゅうぎゅうに押し込められ、10数時間の飛行機の時間も、興奮で一睡もせず、それでもハイテンションで遊び続けた7日間。
あの時のような旅はもう二度とできないだろう。かけがえのない経験・思い出だ。
イタリアに着いて、最初に訪れた街がミラノだ。
ドゥオーモの前で、コンダクターが、現地のおじさん数人を指さして、
「あの人とあの人は怪しいですね。あの人は有名な押し売り。気を付けて。」
と言うから、背筋を正した。
ミラノでは、時間の都合で、ドゥオーモと広場、それとガッレリアにだけ寄ることができた。
ヨーロッパ初めての旅。
何を見ても感動して、シャッターを切っていた。
歴史的な知識や建造物の価値なんて知らなかったけれど、ドゥオーモの荘厳さ、迫力を肌で感じた。
そのあと、歩いてガッレリアへ。
さっきのドゥオーモも感動したが、私はこのガッレリアが忘れられない。
十字のアーケードが交差し、天井は美しいガラスばり。
十字の交差点の上は大きなガラスのドーム状になっていた。
憧れていたヨーロッパのカフェテリアも軒を連ね、高級ブティックもひときわ輝いて見えた。
床のモザイクもとてもすてきだった。
私たちは観光客の定番【トリノの牡牛】のタイルへ。
この牛のタイルでくるっと回ると願いが叶うとか・・・
女子大生だったわたしたちのハートをわしづかみしたこの伝説。
8人全員ご多分に漏れず、くるっと回った。(日本人8人が列をなして、順番にくるっと回りつづける光景はさぞ、滑稽だっただろう・・・)
この旅は、イタリアのハイライトをめぐる旅だったので、代表的な都市・スポットを駆け足で周遊した。
とても短い滞在時間だったため、ミラノの風景は私の中でほんの数カットしかのこっていない。
だけど、その1カット1カットがキラキラと輝いている。
先日、コロナウイルスの感染拡大により、ミラノを含むイタリア北部が封鎖されたと報道されていた。
久しぶりに目にした思い出の街の話題が、悲しみのニュースであったことに何とも言えない気持ちになった。
もちろん日本も例外ではない。日本も辛い状況が続いてる。脅威は自分の身近に迫っていると感じる、今日この頃。
一刻も早く平穏が訪れ、自分もみんなも無事に、また世界中旅してまわれるようになってほしいと祈るばかりだ。
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