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関西シクロクロス 特別編 ROSEゴルフクラブ 信楽

2020.03.10 09:39

まさかまさか、、いや、あり得ることなんだけど、、池ポチャするとは想像だにしておらず、しかも、その池ポチャ2人とも立命館大学の生徒だなんて、一般の人だと少し笑い話にしにくいけど、そんな伝説を作ってくれるのが関係者でとても嬉しい限りです。はい。信楽ローズゴルフシクロクロス。

コース作りに挑戦の巻でした。ある程度、コース使用にゴルフ場側の条件や制約があったし、初開催にあたり、天候も含めてどこまで攻めたコースにすべきなのか、わからない点が多々あった。けれど、やはり、ゴルフ場という初めてのロケーションでレースを行わせてもらうからにはそれなりのインパクトも欲しかったし、コースオーダーにも頂いた世界へ通じるというコンセプトにも近づけたかった。このコースを考えるにあたり、素案の段階で反対意見ももちろんあったし、関西シクロクロスの運営されている方たちにとっても今までにないものだったそうで、どこまでどうしたらいいのかわからない点もあったと思う。コースに対してはこの会場のスケール感にあったものでないといけないと肌で感じたし、僕の経験や名前を表に出したからには、今できる限りの素晴らしいものを作り上げようと必死でした。

11月から下見をはじめ、普段のシクロクロスの大会で何回の下見を行い、どのようにコースを作り上げているかは僕はわからないけど、矢野さんからお話を頂いた大事な大会だという意識もあったので、ずーっともやもやと考えていました。初めのうちはすぐにでも出来上がるだろうなんて甘く考えたけど、いざ、レイアウトを詰めだすと、かなりいろんな面で難しく、かなり考えました。

結果として、できたコースが良いか悪いかもあるけれど、それよりもレースに出られた方たちがそれぞれ楽しまれている姿や笑顔を見て、なにはともあれ、必死に妥協せず、考え、杭を打ってもらった甲斐があったと思いました。とてもいい経験をさせて頂きました、どうもありがとうございました。

まぁ12月の皮下腫瘍ができてから実質パフォーマンスを下げざるを得ず、ずっと様子見ベースのトレーニングを行ってきているけれど、本大会が終わってからはひとまずひと段落ついたという感じで、今はようやく2020年をどう過ごそうと考える段階に来ました。けれど、今は世間的にスポーツ大会も自粛の流れで致し方無いと思うけれど、皆さんが引き続き健康でそれでいて今はそれぞれの形で自転車を楽しまれることを願ってます。

さて、東洋フレームブログより転載します。写真盛沢山です。よろしくお願いします。

関西シクロクロスの矢野さんからお話を頂いた。

「今度、ゴルフ場でレースをするから世界レベルのコースを考えてくれないか?」

どこ走ろう?と頭真っ白

ヨーロッパ遠征前で視察に行く時間がとれず、日本に帰国後の11月になってから僕自身初のRoseGolfClub様への視察を行った。あまりに広大な敷地を見て、「画用紙百枚以上あるし、好きに絵を描いて。必要なものは出来るだけ用意するから。」というようなちょっと拍子抜けしてしまう印象で、夢のような、ある意味苦痛なような。(笑) テーマ?テーマは…『世界レベル』。

7H、8H周辺

2月末に開催日が決まり、11月、12月と合間を見ては、RoseGolfClub様の営業終了後にお邪魔し、ゴルフカートで視察したり、歩いたり、自転車に乗って実際に確認したり。今までコースについては、料理で言うと味見だけしかしたことなかったようなもので、実際に作るというの初めての経験だった。今まで経験してきたコースや、もちろん関西シクロクロスがベースとなるのでそのコースの特徴を改めて意識して確認し、ゴルフ場という立地、そして世界レベルのコースにというオーダーを掛け合わせ、必死に考えた。

どうしたものか

考えている間は、どうしたものか、ゴルフ場を見るたびに「あぁ、あそこの木を使いつつ、こっちの起伏でこうやって……スタートはここかな?」なんて考えるようになり、常に竹之内悠が作るコースというプレッシャーを感じながら頭にコース図を考え続けた。

広大なフィールドを切り抜いていく

実際のところ、世界に通じるコースといっても、世界はコースの難易度だけで成り立ってるわけではなく、本当にヨーロッパでしか出せない土地、地質、気候や環境、文化、選手のレベル、価値観や考え方、全てが合わさってあのハードな世界一の世界が広がっている。それならば、この広大な土地を活かして、どうすれば、世界でも認められたり面白いと感じてもらえる、日本のシクロクロス好きな皆にも楽しいと思ってもらえる、RoseGolfClubでしか出せないコースを作れるのか。根本的なバイクのコントロールするスピード域が低い傾向にある日本のシクロクロスコースをヨーロッパのようにスピード域を高くし、それでなお、バイク操作する時間も濃い時間にしたい。そして、ゴルフ場を走っているという気持ちよさや特別感を感じてもらう。それが僕自身で考えた今回のテーマだった。

お気に入りだった一本松、コースの下見途中に立ち枯れしてたらしく伐採されちゃった

RoseGolfClub様エントランス。いつも日が暮れるまで視察させて頂きました。

1月上旬には素案ができ、2月には関係者の皆様の了解を得て、大会が実施されることとなった。

コース素案、ほぼ完成形

レース前日のゴルフ場営業後の夕方にコース、会場設営を始めるため、コース設営は夜にまでかかった。そして、僕自身も前日は向日町で講師のお仕事があったため、設営に参加できたのも日が暮れる前の途中からだった。実際に自分で頭に描いたものがみなさんに杭を打ってもらって出来上がっていく。コースはほんの少し杭の位置が違うだけで大きく印象が変わる。だから、皆さんにご迷惑だなとわかりつつも、より自分のイメージに近い、皆が楽しいと思えるようなコースになるようにこだわって、色々と修正や意見をさせてもらった。日も暮れ、頭にヘッドライトや手に懐中電灯を持ち、コースを作り上げていった。杭を打って頂いた皆さん、本当に細かい所までありがとうございました。夜になってからは必死過ぎて設営の写真無いです。

急斜面にコースを描いていく

できた、見せ場の下りセクション

設営日、陽はどんどん暮れていった

レース当日は、前日のコース設営が夜になり、全体の雰囲気を掴めないまま終わっていたので、コースに入って細かい点の修正をさせてもらった。夜明けから試走開始の7時までがコース修正できるタイムリミットだったので、またコース設営担当の皆様にご協力頂いて、修正に修正を加えさせてもらった。本当に何度も何度もすいませんでした、どうもありがとうございました。

いよいよレース当日

いそいそとコースに手を入れてもらう

ここに打ち直してもらえますかー

コーステープ引き直してもらってました

朝からありがとうございました

試走時間が始まってからは、各セクションに止まって、参加者の皆さんの走りを見させてもらった。コースレベルは正しかったのか、怪我はしてないかな、楽しいかな?そんな不安と期待を感じながら、ゴルフ場に描かれたコースを縦横無尽に走る自転車の列を見て、感慨深く感じた。

響と。コースの下見の素案ができるまでは彼と一緒に下見を繰り返した。

試走後、多くの方にお声がけ頂いて、楽しいよ!きついよ!やりすぎ!などなど、お話をさせてもらった。

ゴルフ場感あふれる場所に観客の皆さんが。

大会の第一レースが始まってからも気が気でなく、うろうろと観察して回った。事故は起きてないかな?ラップタイムは?みんなの表情は?など…。

キッズコースの試走のお手伝いも。

招待選手でありチームメイト、小森選手にも協力してもらった

そうこうしている内に自分のレースの時間になり、招待選手の皆さんとレースをさせてもらった。自分のレースでは、まぁもちろん自分で考えたから得意って訳でもなく…(笑)。大嫌いな上りもあるし、スピード域高いから休みどころも自分次第であったりなかったり。我ながらきっつい、と思いながらレースをしました。今回のレースでもChallengeTiresの新作、ALMANZOのチューブレスチューブラーでレースをしていたけれど、空気圧が少し高過ぎてプアな面があったので、途中で空気を抜いて、ペースアップ。序盤は村上君と後輩君の3人パック。村上君がリードし、彼が一歩抜けてからは、20秒程後ろで走り続けた。ラスト2周で脚がつってしまったけど、歯食いしばって耐えて、ラスト1周でトップの彼がペースダウンしてたんで忖度か?と疑念を抱きつつ、猛プッシュで追いついたけど、ゴール前で離されて2位でした。楽しかった。

スタート前、招集

1周目

ゴール前の登り。3人パック。

空気圧ちょい下げてレースを作り直した。

池横のハーフパイプ下り

舗装路区間も多めに取り入れた

小森選手は4位

最終周、追い詰めたけど、だめだった

コース監修をさせてもらい、どこまで思いが伝えられたかわからないけど、今のユースや若い子たちの目がこういうコースに慣れ、もし選手として海外に行った時にRoseGolfClubのあのコースを走っていたからスキルやパワーがぎりぎりなんとかなったかも、と言ってもらえるようなコースに今後も成長していけたらいいなと思う。そして、そういう視点でみたリアルなコースが日本でも日本の良さを活かしつつ、増えて、増やして、いけたらいいなと思う。

レース後、招待選手の皆で今大会に関してのトーク

もちろん、こんなきつい?コースだけならみんな嫌だろうし、たまにあるチャレンジングな特別な日として捉えて頂けたらうれしいし、今年参加して頂いた皆さんは来年もまたトライしたいと思えるコースであり続けたいとも思う。来年、もし開催して頂けるなら、コースはもっとこうし、ああして…と考えは深まるばかり。まだわからないけど、楽しみにしといてください。

珍しくToyoFrameの選手勢ぞろい、そしてSUNVOLT様と立命館大学のみんなと。皆でいいチームにしていこう。

関西シクロクロスの運営の皆様、RoseGolfClub様、そして東洋フレームスタッフ皆と撤収後に記念写真

最後に、たくさんのご協力を頂きましたRoseGolfClub様、何度も何度もお仕事の邪魔と分かりつつ視察にお邪魔させて頂きどうもありがとうございました。関西シクロクロスの主催関係の皆様、ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。初めての経験で至らない点も多々ありましたが、これからもまた、よろしくお願いします。そして、東洋フレームとしても、世界へをテーマに今回の大会に関わらせて頂いていました。これからも日本から世界へという意識を持ち、活動していきます。