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3.11とEL BRANCA SENDAI ARAHAMA

2020.03.10 13:59

明日は3月11日。東日本大震災から9年が経つ。

被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。


我がクラブの活動も去年の3月11日が初めてのスクールであった。

私たちのクラブ名にある

「仙台荒浜」

という地名。

我がクラブが活動している仙台市若林区にある地名であり、仙台市唯一の海水浴場が存在した街であり、東日本大震災の津波によって壊滅した街だ。それが僕の故郷だ。


今でも思い出すとぞっとする。震災当日の夜、家にはもちろん帰れず、停電の為テレビも見れず、全く状況の分からない中、唯一の情報源であるラジオから聞こえた。

「仙台荒浜の海岸に200人の遺体が打ち上げられている模様。」

これが最初の犠牲者を発表したニュースの記憶がある。

それ以来、「仙台荒浜」と聞くと、あの時の気持ちがすこし戻ってきてぞっとする。

行くことも、聞くことさえもほぼ無くなった「仙台荒浜」。

聞くと思いだすのは震災のこと。


変えるのは僕たちだ。

「仙台荒浜」と聞いたらエルブランカだと。

素晴らしいサッカークラブがあると。

胸を張って言える、明るく言える、笑顔になれるワードにするんだ。

ポルトガル語で

勇気 BRAVO

希望 ESPERANCA

を合わせたBRANCAだ。

サッカー通して勇気と希望を与えるんだ。

去年のスクール始動に続き、2020年度始動のジュニアユースチームはその大きな一歩だ。


9年たった現在、コロナウイルスの影響によりまた少し似たような状況にある。

でも、少し考えると全然違う。

あの時いつからサッカーしようなんて考えられなかった。


生きているだろうか?

何を食べようか?

どこに住むのだろうか?

ものはどうしようか?

学校通えるのか?


あの時失った「当たり前」に比べたら、、、

あの時あれだけ感じた「当たり前」のありがたさを少し忘れてしまっていたのかもしれない。

当たり前に感謝して、現在出来ることをしよう!


出来ることはあるはず。

リフティング?ドリブル?、、、


話は少しそれたが、チーム活動の始まりによってチーム名はまた一段と大きな意味を持つ。

「仙台荒浜」

悲しみの言葉ではなく、勇気と希望の言葉にするために。


あの時も現在も、多くの人に支えられている。

感謝は行動に。


明日は私たちにとって特別な日だ。