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自らを積み重ねた文章を君に投げつけた。

2020.03.07 14:35

初めは「45歳」ってキリの良い数字だしワンマンでもしましょうか。

って感じの「緩く」やるつもりだったワンマン公演の日でした。


しかし世の中の状況がソレを許してくれない雰囲気も有り

結果なんだか妙に気合を入れた公演になっちゃいましたね;


先ずは。この状況の中、足を運んでくれた皆さま、会場の濱書房&スタッフの皆さま

自宅でブツけ所の無い気持ちで居てくれた方々。

心より、ありがとうと伝えさせて下さい。


あ!わざわざ素敵な御花を送ってくれた方も有難うございました!


来場して頂いた方には僕の一方的に投げつけた「大好き」が何らかの形で

伝わったかなーと思っているので当日の備忘録というよりは

少し解説が要りそうな部分を中心に今回は綴ります。

衣装・髪型

今回の衣装ですが決して「新衣装」という訳では無く

元々「緩く・気楽な」を想定していましたので

「衣装も固定のじゃなくて既製品を気軽に着てもいいんじゃない?」

って気持ちでの既製品の洋服です。

ただ現在「新衣装作成予定」もあるので、それの繋ぎ期間という意味でも

しばらく(秋くらいまで?)既製品着る期間になるかもです。

髪型は今年に入ってから個人的に空前のシンディローパーブームが来てまして

もろに、その影響ですね。

この辺りのイメージです。

普段はセルフでメイクも髪もやっているのですが

今回、イヤモニ使わないので猫耳を装着しないので知り合いのメイクさんに

髪だけやって頂きました。

最初は所謂80年代的な膨らませ方を考えていたのですがメイクさんの

「コテでウネウネ出来ますよー」のひと言で「シンディ出来るじゃん!」とその方向性に。

舞台でオデコを出す事が殆どないので少し戸惑いましたが「ワンマンの時しか出来ない事」って事で

こういうのもアリなんじゃないかなーと。

SE・場内BGM・幕間BGM

ここで一度今回のセットリストを見てみましょう。


前述のシンディローパーブームに繋がる話なんですが改めて詳しく彼女の事を知っていく内に

今回の公演タイトル「星霜図鑑」とリンクし始めたので、ふんだんに使ってみました。

「星霜」《星は1年に天を1周し、霜は毎年降るところから。古くは「せいぞう」》としつき。歳月。

「図鑑」事物の分類・異同などを系統的に理解するのに便利なように、図や写真を用いて説明した書物。

自らの45年という歳月。それを1曲1曲の物語で読み聞かせする様な公演になれば良いな。

という事で名付けたタイトルでした。

さてシンディローパーと聞くと「懐かしい80年代にヒットしたシンガー」というイメージを持つ人も

多いのではないでしょうか?

しかし彼女は現在でも強い光を放ちながら歌っているのです。

ヒットチャートには登場しなくても彼女は「ソコニイル」のです。

僕がピノキヲを表現する時に使う「全速力の足踏み」を続けている人。

なので場内BGMは彼女の「ヒット曲」だけじゃなく現行の曲もセレクト。

■Change Of Heart (1986)

■It's Hard to Be Me(2002)

■Girls Just Want to Have Fun(1983)

■The Goonies 'R' Good Enough(1985)

■Money Changes Everything(1983)

■I Drove All Night(1989)

■Hope(2019)

■Together(2018)  

そして偶には板付きではなく出囃子というかSEで舞台に出たかったのでシンディの歌う曲の中でも

個人的にテンションの上がる曲って事で

■Hole in My Heart(1989)

しかし改めて和訳詞を見ると

「ついにチケットを手に入れた もう、あと戻りはできないの 

ところで行き先はどこだっけ 問題はいつも海のように深い」

と今回の公演を取り巻く世間の情勢というかなんかを表してるみたいですね。苦笑。

まあ偶然です。

セットリスト10と11の間に幕間として衣装替えの時間が有ったのですが

此処でBGMとして

■Hat Full of Stars(1993)

を使いました。

後述しますがピノキヲの新曲「星霜図鑑」で書こうとしていた部分と少しリンクする部分もあり

「幕間BGM」というよりはこの曲も含めたセットリストのつもりで配置しました。

少し解説させて下さい。

この曲1993年リリースなんですが、この頃の音楽情勢としてポップスは死んでました。

ビルボード上位のハードロック・メタル勢もグランジ・オルタナティブに脅かされ

ブリットポップの少しばかりの抵抗も有りましたが最終的にヒップホップ勢が塗り潰していく。

という90年代。

シンディは過去の人の様に扱われ、このアルバムは売れませんでした。

けど現在でもシンディ最高傑作として、このアルバムを挙げるファンは多いです。

和訳詞を見て、ザックリ言うと

「私はいつか忘れられて行く。私の持ち物は星が沢山詰まった帽子だけ。こんなに素敵な未来が見える帽子なのにアナタはソレを見ようともしなかった。帽子の中を見て欲しかったなあ」

って感じの内容なんですね。

新曲

で今回の公演演奏曲の中でも僕が「核」として捉えていたのは

8.ゆりかご(新曲)

9.ソーダ水

10.水玉予報

幕間BGM Hat Full of Stars

11.赤い雪

12.星霜図鑑(新曲)

の部分でしょうか。

新曲2曲で挟んだ流れですね。

「ピノキヲの代表曲は?」と聞いた時に中々名前が上がらないであろう辺りの曲です。

そういった曲と新曲を伝わりやすく配置出来たのではないかなー?と。

「ゆりかご」は1フレーズで押し切りの短い曲ですが牧歌的な雰囲気と思わせて最後に突き落とすという結果、不穏な曲。笑

その最後の「二度と目覚めない2人」はそのまま「ソーダ水」に登場します。

「ソーダ水」でそのまま目覚めなかった1人。目覚めてしまった1人。ここで分岐が発生。

目覚めてしまった1人は「水玉予報」でその想いを語ります。

「幕間BGM Hat Full of Stars」は目覚めなかった1人の言い分でしょうか。

しかし目覚めた方だって、いつかは目覚めなくなるのです。と「赤い雪」。

そして「星霜図鑑」に。

最初は公演タイトルと同じタイトルを付けるプレッシャーは有りましたよ笑。

しかし曲が出来て歌メロを模索中に「誰も読まない本を書いている」というフレーズが出た

瞬間に「このタイトルで行こう」と思えました。

あんま言う事じゃないけど、ちょっと自信作。

余談ですが忙しい中ライブを観に来てくれた坂出さん(ヒカシュー・駄菓子菓子・曖昧中毒)に

「新曲いいね」と褒められたので、やっぱり自信作!笑。

1stフルアルバム発売

そして中間のMCにて発表させてもらいましたアルバム発売決定の御報せ。

会場から「ありがとうー」と沢山聞こえたのが

どんだけ待たせてたんだ!と思いました笑。

なにせ「音源入手方法が特殊!難易度高い!」と散々言われてたピノキヲなのでアレなんですが

活動20年に到達しますし、ここらで1度精算しときましょう!と。

まだまだ詳細未定ですが楽しみに2020年11月を待っていて下さい。

新作グッズも有難い事に「一番売れないんだろうなー、趣味に走り過ぎたもんなー」と

思っていた「ブックカバー」がまさか完売。

これは新曲「星霜図鑑」が刺さったと思っておきます笑。

最期に

終演後は小雨の中、宿に戻りグッタリしつつ冷え冷えになったマクドナルドのテイクアウトを

食べながらビールを飲む。

いや!ソロでやってて対バンの友達も居ないワンマンだと打ち上げとかを、しようが無いので

こんなもんだよ!?

あと一応「誕生日記念」的な公演だったので色々と差し入れ等を頂き有難う御座いました!

大切に食べたり使ったりしますね。

そして改めて特殊な世間の状況下でライブを行う事を許諾してくれた会場の濱書房の皆さま。

マスク等の制限を付けての観覧に御協力下さった皆様。

有難う御座いました!

結構、色々と遠方からも来て下さった感じですよね。有難う。

ステージから見るマスクだらけの会場は「隔離された密室」とか「保菌者の群れ」とか

少し「中二心」を刺激する見た目で楽しかったです。

とか言うと怒られるので気を付けよう。

この状況下での開催でしたので皆さまを多少なりとも不安な気持ちにさぜたのは事実だと

思います。不安にさせた事については御免なさい。

不安な気持ちが消えたら、またピノキヲを観てやって下さい。

いつでもココニイルので。

そして来場しちゃった馬鹿野郎たち!

僕が一方的に投げつけたラブレターや誰も読まない本、ちゃんと読めてたら良いな。


ピノキヲ:うゆに