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10年後のGAFAを探せ 世界を変える100社

2020.02.08 08:22

www.amazon.co.jp/dp/4296102788

GAFAが世界を席巻するニュースやらが連日流れていますが、有識層の次の関心事は、GAFAの次を担う巨大組織はどこになるのか、次の世界の大きなトレンドは何か、を求め始めているように感じます。その中でも、この著書の中では、GAFAの次を担う可能性のある会社をTOP100で紹介しようという試みのようです。

その中から更に、私の今の関心領域や挑戦している事業に関連性の深い(面白い)企業を抽出してみようと思います。


■TransferWise

Estoniaで産まれたSkypeですが、これを開発した人が創業者としている企業がこのTransferWiseのようです。国際送金に特化したサービスを展開しています。大手銀行と比較して最大で1/8まで手数料を下げ、世界71ヶ国、400万人が利用しています。送金流通額は4200億円となり、世界11拠点に1400人の社員がいるといいます。


■TytoCare

オンライン診療のデファクトスタンダードを握りに来ている、2012創業のイスラエルのTytoCare。家庭向けの診察デバイスを開発し、器具を付け替えることで内耳の撮影などを晴れ具合の診察などが可能となった。USで2万人の利用者がおり、中国とも提携、既に100億円以上の資金調達を完了し、利用者は10万人を見込んでいる。


■CreditKarma

個人の信用力をスコア化して成長しているUS発の企業、既に8500万人が利用、4400億円の企業価値があると評価されている。クレジットカルマに登録をすると、自分のスコアを監視することも可能。ビジネスモデルとしては、ユーザーは無料で利用可能、金融機関から手数料を得るモデルとなっており、金融機関からは顧客獲得のメリットに繋がっている。


■Monzo

支店を持たないデジタル銀行(MobileBank)で、スマホアプリだけで営業するユニークなビジネスモデル、毎週3.5万人が口座開設をしており、口座数は既に150万以上、UKでは正式に銀行業のライセンスを取得し銀行口座カードを発行する事が出来ている。身分証明書などを送信し、わずか10分ほどで口座開設も可能とのことで、簡単なUIがウケている様子。家計簿機能もあり、人気が高いとのこと。


■Stripe

決済支援のUSの会社で、世界で既に10万社以上が利用しているとのこと。強みは、アプリ開発者が簡単に決済の仕組みを組み込むことが出来る、「わずか数行のコードを加えるだけで決済が可能になる」との事である。決済のサブスクリプションサービスの導入にも対応しているとのことである。投資対象としても注目を浴びており、VCのセコイアキャピタルや、ピーターティール、イーロンマスクなども出資しているという。


■Lyft

USでUBERの対抗馬としてよく名前が挙げられるLyft社、約200万人のドライバーを抱えており、3000万人の利用者がいる。USでの市場シェアは3割に達しており存在感も高い。サービスの特性として、同じ方向に移動する複数の人のマッチングや、6人以上がシェアライドできる大型車の注力などが挙げられる。

ドライバー獲得にも注力しており、2万台以上のATMが利用できる銀行口座を提供したり、キャッシュカードも1~4%のキャッシュバックが受けられるような仕様にする、車の修理費用を最大5割削減できる、オンラインの英語レッスンも受講可能など、地道に優良なドライバーを増やして来たことが評価をされている。

ちなみに、筆頭株主が楽天で上場時には13%を保有されている、という点も日本にとっては特筆しても良い点だろう。


■Moderna Therapeutics

USの抗がん剤を理想的に開発する企業で、DNAからの遺伝子情報に従い、タンパク質を合成する薬を生み出す技術を開発している。がん細胞を破壊するタンパク質を人工的に作り出し、体内の必要な場所に届ける事が出来る技術とのこと。

2016年にはメルクと共同開発で提携もしており、実用化に向けた臨床試験なども行っている。また、この開発領域はガンだけでなく、感染症の予防や血管疾患、腎臓疾患、などでも有効である。米国のDARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)も出資をしているという点も面白い。