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song of plants

立ち止まることで見えるもの

2020.03.12 00:57

混沌とした空気のなかで

迎える春

思えば9年前 東日本大震災のあった

あの春も

同じような気持ちだったことを

昨日のように思い返します


昨年の秋の紅葉が

なぜかいつもの美しさを語っていなかったこと

すべての葉を落とし

あるがままの姿になる前の

燃えるような美しい紅の色を

忘れてしまったかのような

その姿を見上げたとき

言い知れぬ不安を感じていました


樹々や草花

言葉を持たない自然界の生命たちは

流れる空気や空の色から

何かを感じ

私たちに大切なことを伝えようとしていたのかも

しれません


アマゾンやオーストラリアの森林火災

立て続く豪雨や洪水 

未曾有の大規模な台風

火や水 

土や風はすべて

自然界だけが持つ 

私たちには創り出すことも

操ることも不可能な

計り知れないほどの大きな力のエレメント


古来 先住民の人々は

常にそれを

この地球~ほし~が

不均衡を取り戻し

何かをリセットしようとするための術であると

捉えてきました


繰り返されるたび

私たち人間の心や身体も

原点回帰しながら

忘れてしまった大切なことを

取り戻してきたのです


何かが正しいとか

間違っているということではなく

地球上のすべての生命には限りがあること

ほかの命を支えるために

森羅万象は巡り行くこと


何もかもを

コントロールできると思い上がった

私たちの心をリセットするために

様々な出来事が起こっているようにさえ

思えます


どうか一日も早く

太陽の下

笑顔で過ごせる日々が戻ってきますように

今はただ

心から願うばかりです