未来の光(不謹慎を承知で)
今年も3.11を迎え、そして過ぎて行きました。
今は未知のウイルス騒動で例年ほど取り上げられなかったように思います。
しかし被害に遭われた当事者の皆さんも含め、何も終わってはいない。
日本は3.11前と後に分ける事ができるくらいあらゆる事が変わってしまった1日でした。
あの時、僕は東京にいましたが、お亡くなりになられた方々、傷つき苦しんでいる方々を想い、仕事も手に付かず、物資とお金を集まる事に奔走しながら1月半を過ごしました。
鬼気迫る僕の姿を見て、多くの方が物資やお金の援助に協力をしてくださいました。
僕は何度泣きながら頭を下げ、懇願し、感謝したかわかりません。
しかし余りにもその姿は異常だったのでしょう。
多くの方は寄付や募金をしてくださっても、僕個人からは離れていきました。
あの頃の精神状態・・・
振り返るたびに「正常ではなかった」そう思います。
あの時同じ状態があれ以上続いていたら、僕はさらに正常とはかけ離れた精神状態になっていたでしょう。
その時僕を救ったのはその年、日本進出を模索していたTRXでした。
当時のTRX日本代表と初めて会った時、僕は久々に子供のように夢中になってファンクショナルトレーニングの事、TRXの事、それらがこれからの未来にどれだけ必要なのか?
彼と話し合っていました。
そしてその場で僕は2週間後サンフランシスコのTRX本社で開催される指導者育成トレーニングに参加する事になり、気づいたらたった1人アメリカ人に囲まれて、日本を背負うつもりで必死に戦っていました。
だから僕のTRXの原点は3.11で見えなくなった光を見つけ出したあの時のトレーニングなのです。
あれがなければ僕とTRXの関わりはなかったでしょうし、様々な事象は今とは全く異なっていたでしょう。
そう、それがバタフライエフェクト。
そしてあれからちょうど9年。
また日本は、そして今度は世界中が目に見えぬ不安の中で踠いています。
ただ僕はあの3.11の不安や絶望感、恐怖を知っています。
あの日から僕は避けられない災難であっても、最善の努力を常日頃から怠らず、備えておく事によって、被る被害を最小限度に食い止められると信じて、様々な備えをしてきました。
そして今回の件に関しても、情報を収集、精査しながら、未来に向けて行動を開始しています。
「ピンチはチャンス」
そんな薄っぺらい言葉で片付けられたくありません。
「常在戦場」
我は常に戦場にいる。
だからこそしかめっ面なんてせず、笑顔でいる事で、最大限の能力を駆使して冷静な判断と迅速な行動をし、敵を倒し、生き残るのです。
そしてこの2、3月の短い期間にも関わらず、新たなフィットネスの流れを起こそうとする複数のビジネスと向き合っています。
僕は9年前と同じような暗闇の向こうに見える強い光を感じています。
違うのはあの頃よりも僕はさらに大人になり、様々な経験をし、沢山の武器と戦術を身につけている事。
だからもっと上手く戦う自信があります。
幸い僕は元気です。
この気を多くの人々の未来のために高め、強め、放出します。
みんなが辛い時だからこそ、僕は前を向き、新しい未来像を描いて、道を照らします。
見ていてください。
約束します。
最後になりましたが、
これまで日本を、そして世界を暗い雲が襲った時に不運にも道半ばでお亡くなりになられた全ての皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。