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子どもに与えたいメモリーゲームとは

2019.11.27 14:35

メモリーゲームとは

 ランダムに広げられた裏返しのカード群から、記憶を頼りに2枚同じカード(絵であったりマークであったり)を表に返すことができたらカードを獲得する、という遊びです。日本では一般的にトランプを使って、「神経衰弱」という名前でよく知られている遊びかと思います。 


 子どもに与えたいメモリーゲームとは

 メモリーゲームは、「絵柄を合わせるものをわざわざ買わなくても、トランプで神経衰弱をやればよいのでは…」と、購入されることをためらう方がとても多いもののひとつです。しかしながら、子どもに与えたいメモリーゲーム遊びというのは、トランプでは決して代替できません。


子どもに与えるメモリーゲームは、「いろいろな遊び方に挑戦しながら、観察力、記憶力、集中力、洞察力、言語力を育てることができるカードを用いる」のが鉄則です。色や数字などの単体の要素合わせではなく、「様々な語句で説明しないと、正確な図柄を把握することが難しい」絵柄を合わせる遊びであることが大切です。


 一例としては、このようなカードを使います。


 上の写真は、ドイツ・ラベンスバーガー社の 「キンダーメモリー」 です。子どもの生活や絵本の世界の中でお馴染みの生き物や植物など、様々なものが温かみのある絵で描かれています。 

 同じく、ドイツ・ラベンスバーガー社の 「テディメモリー」 もよいです。こちらはタイトルの通り、絵柄は”熊”しかありません。でも様々な各々の熊のカードが特徴を持っているので、それらの特徴を捉えながら記憶して遊ぶのです。


なぜこういった絵のカードをわざわざ用いることが、子どもにとっては大切なのでしょうか。 


 言語の介在が、子どもを育てる 

似たような色目や絵柄のものがいくつかあるカードでは、必然的に、描かれたものを脳で正しく捉える必要があります。そこには、通常、言語が介在します。


例えばキンダーメモリーでは、「虫が食べているりんご」と「虫食いのないりんご」といったような似たような絵柄のカードが幾種類かあります。それぞれの絵は「虫が食べているりんご」と「虫食いのないりんご」といった描かれたものを語句に置き換えてとらえる、つまり、『イメージの言語化』を行うから、区別ができるのです。 


この『イメージの言語化』は、観察力、記憶力、集中力、洞察力、言語力…といろいろな力が作用しあってできることです。これを遊びながら自然と繰り返すことで、子どもの発達を促していきます。子どもにとって身近なテーマがふんだんに描かれているカードであればなお、子どもの言語力を容易に、豊かに、育てていけることでしょう。子どもにとってのメモリーゲームでは、実はこの『イメージの言語化」が一番欠かせない要素なのです。トランプで神経衰弱をするのとの、決定的な違いともいえます。 


 言語の介在するメモリーゲームを遊んでいくと

子どもたちは、ゲームに勝つためにカードを正確に記憶しようと思います。それは遊びながら『イメージの言語化』を繰り返していくことを意味します。観察力、記憶力、集中力、洞察力、言語力…などなど、様々な能力を使っていくことで、それらの能力を遊びながら自然と育てていけるということなのです。


 また、親は、子どもとともに遊びながら、子どもの様々な能力が育つにつれ、ゲームでできることが増える様子をたくさん見られるようになります。一緒に遊ぶことで、折々において、子の成長をリアルタイムで感じられます。そして、子育てが充実した楽しいものに感じられることでしょう。


先に紹介したメモリーゲームは、大人が絵を言葉にして伝え子どもはそれを探すという、ゲームデビューの小さな子ども向けの「ロット遊び」から、すべてのカードを裏向きにして場に広げ2枚めくり同じ絵柄ならカードを獲得するという、一般的な「メモリーゲーム遊び」まで、色々な遊び方が出来ます。3歳ぐらいから、長く楽しめます。きょうだいや家族で楽しむのにも非常に良いです。