ささやき
2020.03.14 12:41
ある日 ふと浮かんだ
美しさに加担したい
この言葉がわたしの中をこだましている
両親が染織を生業にしてきたため
譲り受けたたくさんの美しい素材が
わたしの元にも眠っている
これまでも何度も
この素材たちで何かつくって欲しいと
頼まれ続けていて
何度も触れて眺めては
納めての繰り返し
つくりたい!と
こころから突き動かされるほどの
熱量ではなかった
最近になって
突如 素材たちがささやきはじめた
美しいものをつくりなさい
そんな声が聞こえてきた
糸と布の表現をもっと追求したい
いまある美しいものを
あたらしいかたちで表現したい
自分らしい表現とは
という想いがあった
どんな素材たちも
はたまた古着だとしても
誰かが情熱をかけて生み出したもの
いまここにあるものを
朽ち果てるまで
愛でて 愛でて
最後の最後まで祝福したい
tutumu と重なるものがあり
スペシャルなお宝素材たちが
ついに眠りから目を覚まし
刻みはじめたよ
インスピレーションからうまれる
テキスタイルアート
わたしの美しさと人の美しさが
同じかどうかはわからないけれど
重なり響きあうものがあれば
うれしいです♡
福木という奄美の木で染めた黄色と
福木の黄色に
日本茜のピンクを重ねたオレンジ色
福木は幸福の木ともいわれています