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名画を読み解く

丸い果実が切られて半分ない。

2020.03.18 15:04

キリスト教美術の果物。丸い果実は禁断の果実の暗示で「人類の罪」。ぶどうは「キリストによる救い」。多くの作品に描かれます。ここでは丸い果物は、切られて半分ありません。これは禁断の果実が「食べられてしまった」ことを表わして、人類の罪を強調している表現です。

(クエンティン・マサイス作「聖母子」、1529年、パリ、ルーヴル美術館、RF1475、68×51cm)

(クエンティン・マサイス作「聖母子(部分)」、1529年、パリ、ルーヴル美術館、RF1475、68×51cm)