自ら立ち上がっていこうとする人に手は差し伸べられる。
2020.08.08 10:02
自分の人生を、誰かに
どうにかしてもらうことはできない。
どれだけ願っても、
代わりに選んでもらうことも、
代わりに
歩いてもらうこともできない。
でも、
ひとりで抱え続けなくてもいい。
すべてを自分ひとりで
何とかしようとしなくていいし、
弱さや迷いを
見せてはいけないわけでもない。
対話の時間は、
何かを与える場所ではなくて、
自分の中にあるものに、
少しずつ気づいていく時間。
答えをもらう場所ではなく、
自分の中にある答えに
触れていく場所。
どうしたいのか。
何を大切にしたいのか。
その問いに、
ゆっくりと向き合っていく時間。
その答えは、
外ではなく、自分の中にある。
ただ、ときどき、それが
見えなくなってしまうだけで。
周りの声や、
「こうあるべき」という考えに
触れるうちに、
本当は
感じていたはずのことが、
少しずつ
わからなくなってしまうことがある。
動けないときもあるし、
何も見えなくなるときもある。
立ち止まっている自分を、
責めてしまうこともあるかもしれない。
でもきっと、心の奥には
まだ消えていないものがある。
小さくても、かすかでも、
確かにそこにある感覚。
その声に、もう一度そっと
耳を澄ませていくこと。
無理に立ち上がらなくてもいい。
前に進まなきゃ
と急がなくてもいい。
ただ、もし
ほんの少しでも
「動きたい」と思えたとき。
その気持ちを、なかったことに
しないであげてほしい。
その小さな動きを、
大切にしてあげてほしい。
自ら立ち上がっていこうとする人
に手は差し伸べられる。
それは、
誰かに引き上げてもらう
ということではなくて、
自分で歩こうとするその力を、
そっと支える存在が現れる
ということ。
そのときに、
安心して立ち止まったり
言葉にしたりできる場所として、
ここに在れたらと思っています。