僕の高校生活 佐藤大也
こんにちは、新2年の佐藤大也です。今回は自分の高校3年間のサッカー生活を振り返ろうと思います。
僕は宮崎県にある日南学園という高校出身です。野球部は甲子園常連、卓球も全国レベルといわばスポーツ校です。自分も中学まで熊本にいましたが、サッカー特待という形で日南学園に進学しました。当時の僕は将来のことなど何も考えず、「サッカーしたい」「受験勉強だるい」「サッカーで高校行くとかかっこいい」といった単純な理由と高校のコーチに「一緒に全国を目指そう」と言われたことで進学を決めました。
県外に出たため高校3年間は寮生活でした。洗濯など自分の身の回りのことは自分でしないといけないし、11時消灯5時半起き、門限6時半、10時15分にケータイ回収、夕飯は白飯1kg(入学して1か月ほどで監督の方針変更でこの制度はなくなった)という厳しいルールで、とてもきつかったし、高校生のきらきらした青春なんてものはほぼありませんでした。特に1年のころは先輩優先で風呂や洗濯が行われるので5時起きで洗濯を回したり、消灯まで時間がないから水道で頭と顔を洗って風呂場で体だけ洗うなどは当たり前でした。今思うとよくやれたなと思います(笑)。そんな環境の中で毎日サッカーに打ち込むなかで、多くの経験をしました。1年生大会では大一番の日章戦で体が小さいということで先発を外され、結果も負けというすごく残念な結果で終わりました。
そこからうまくいかず親にも「もうサッカーいいかな」と弱音を漏らすくらいしんどい時期もありました。でもその時母親が「もう少し頑張ってみよう」と自分を励ましてくれ、そこから体をでかくするために体幹や筋トレ、食事の改善を行いました。その努力の甲斐あったか1年の終わりにはAチームに帯同させてもらえるようになり、トップチームのリーグ戦のメンバーにも選んでいただきました。1つ上の学年にはフットサルの年代別代表になった人や、天皇杯で鹿島アントラーズ戦に先発で出場した人もいて、そんな高いレベルで1年間プレーできたのはすごくいい経験になりました。そして自分たちの代になり、最初の大会である新人戦を迎えました。準々決勝で2点差をひっくり返し3-2で勝ち、準決勝は日章学園とでした。1年生大会と選手権のリベンジマッチで絶対勝つ気で臨みましたが、0-1で負けて3位で大会を終えました。この敗戦の悔しさを総体で晴らそうと思ったけど3月に練習中にキーパーとの接触で右ひざの内側の靭帯を損傷して、総体はメンバー入りできず太鼓をたたいていました。チームも全国制覇の経験もある鵬翔高校にPK負けでベスト8で敗退してしまいました。そして高校最後の大会である選手権、準々決勝で鵬翔高校との対戦でした。前半は自分たちのペースでゲームができ、1点リードで前半を折り返しました。しかし、後半システム変更してきた相手に対して主導権を握られ、最終的に1-2で逆転負けを喫しました。
結局夢だった選手権出場もできず、後悔の残る高校サッカーとなったけど、それ以外にいい経験もできました。2年のころには県南選抜という南地区の高校の選抜に選んでいただきほかの高校の上手な人たちとサッカーができ、交友関係も広げることもできました。
3年の夏には3年生だけでフットサル大会に出場し、宮崎県大会、九州大会を優勝し全国大会に出場することができました。全国大会では出場時間2分くらいでイエローカードをもらうというスーパープレーもかましました(笑)。
また県リーグでは日章2ndが1位だったけど、日章学園はプリンスリーグにいたため2位の自分たちがプリンス参入戦に行くことができました。自分たちは2回勝てばプリンスに参入できるというものでした。これも3年生だけで挑みました。1回戦は長崎代表の創成館高校との試合で、前半は一進一退の攻防でしたが後半こっちに流れが来て3-1で勝利しました。そして2017年のクリスマスイブの日に高校サッカー最後の公式戦で、勝てばプリンス参入が決まるという試合の相手は福岡県代表の筑陽学園でした。めちゃくちゃ強くて最初から防戦一方でした。会場も福岡ということもあってかジャッジも筑陽よりの部分もあり、終わってみれば0-3の惨敗でした。結果は悔しかったけど最後の試合を3年生でできたこと、宮崎の高校で2番目に長くサッカーできたことはとてもうれしかったです。
高校3年間のサッカーの結果は納得いくものではなかったし、現役で行きたい大学にも受からず浪人になり(12月までサッカーしてたから仕方ないはず(笑))、散々な結果となってしまいましたが、それでもきつい生活を共にしきつい練習をともにしたあの仲間たちと過ごせた3年間は大きな財産となりました。また努力することの大切さや仲間と同じ目標に向かうことの楽しさや難しさ、そして何より親の偉大さを学べました。大学では高校のように勉強をおろそかにせず、高校で学んだことを生かしてサッカーを頑張りたいと思います。読んでいただきありがとうございました。
新2年 佐藤大也