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きみどりちゃん

2020.03.16 14:55

舞台ラブレター

副題は「さよならきみどりちゃん」


大好きなデザイナーさんが宣伝美術を担当してたから気になった。

その人が一緒に行く人を募集してたから手を挙げた。


フライヤーに添えられている言葉は「どうにかやってこれた君だけに」。


なんか優しそうな物語かなって思った。


実際のところ、優しかった。重くもあった。


香山未来は強迫性障害を持ち、悩みながらも毎日を過ごしていた。そんな時、未来はある写真集を見つける。その写真集との出逢いが、未来の人生を少しずつ変えていく。
カメラマン野中うみの詩集を元に、脚本葉山なつみによって作られた「どうにかやってこれた君だけに」送る、普遍的な世界を紡ぐ物語。
(舞台「ラブレター」フライヤーより抜粋)

会場に着くまで、あらすじを知らなかった。

知らずに観た方がきっと集中できると思った。


主人公の未来ちゃんは強迫性障害。

わたしの身近に何人かいて、皆頼ってくれたのに、支えることができなかった。

理解してるつもりだったけど、なにもわかってなかった。むしろ私が頼られたって嬉しくなって下手に首を突っ込んでしまった。

私には、大切な人を支えることを放棄した過去がある。(何年も離れてたらお互いに落ち着いて、いまは仲良し。ありがとう。)


席に置いてあったパンフレットのあらすじを読んだだけで、そんな過去を思い出した。

心して観なければ打ちのめされる。そう思った。


私も実のところ少し自律神経が乱れてる。

ちょっとしたことで気分が悪くなるし、手足は震えるし、感情の波がとても豊か。

薬があればなんとかなってる。


こころに「問題がある」って言われる数多の病気は人に理解してもらうのがムズカシイ。

サボってる。あまえてる。嘘つき。

そういうレッテルを貼られる。

なんなら自分でもそう思ってる。

自分が苦しいのは病気なんかじゃない。甘えてるだけなんだ。そう思ってるうちに自分が、自分を嫌いになる。


主人公の未来は、きみどりちゃんに救われたんだと思う。

家族から、自分に好意を寄せてくれる人から、きみどりちゃんから贈られたラブレターをお守りにしてると思う。


「がんばれ」

うん。がんばってるつもりなのにどうしてわかってくれないの。


「がんばったね」

ありがとう。ごめんね。いつも見ていてくれてありがとう。


私を救ってくれたのは誰だったかな。

私を頼ってくれたあの子を救ってくれたのは誰だったのかな。

どうにかやってこれた君

どうにかやっていこうとしている私


大丈夫だよ。きっとやっていける。ゆっくり、急がなくていいんだよ。

じぶんと、じぶんの周りを信じてあげて。

心の中のきみどり色は、きっと自分の味方だよ。