新型コロナウイルス感染症がもたらした日常生活への影響(アメリカ テキサス州ヒューストン編)
Ace Academyのみなさん、お久しぶりです。
キング珠青です。
今回は、今世界で大流行している新型コロナウイルス感染症、COVID-19がアメリカでもたらしている日常生活への影響について、お話ししたいと思います。
まず、新型コロナウイルス感染症とはなんでしょう。
新型コロナウイルス感染症(英語:2019 Novel Coronavirus)とは、COVID-19とも表され、昨年12月に中国を中心に発生している感染症です。
主な症状として、風邪の症状や解熱剤を飲み続けても37.5度以上の熱が続くこと、更には倦怠感や呼吸困難の症状も現れます。
これまでに7種類のコロナウイルスが見つかっており、みなさんが一般的にひく風邪も「コロナウイルス」が原因だったりしますが、今回世界中で大流行しているコロナウイルスは新型のもので、動物由来とされています。
アルコール70%以上の消毒液を使用することで感染を防ぐことが可能であり、手洗いうがいも感染予防に有効的とされているので、みなさんも気をつけて感染を防ぎましょう。
The number of COVID-19 cases in Japan and the United States
厚生労働省のホームページによると、3月16日16:00現在の日本国内での感染者数は814名です。
それに比べて、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のホームページによると、3月16日16:00現在のアメリカ国内での感染者数は、3,487名です。
アメリカは中国と離れていることもあり、日本より感染者が発生するまでの期間は長かったのですが、トータルの患者数ではアメリカの方が約4倍以上多いです。
私が住んでいるヒューストンを含むハリス郡ではトータルで8名の感染者が出ています。
さて、長くなってしまいましたが、この新型コロナウイルス感染症がアメリカの日常生活にもたらしている私が身をもって実感した影響を3つ紹介していきたいと思います。
1.売り切れ品続出
日本では、マスクやトイレットペーパーなどの紙製品、消毒液などが売り切れていると、インターネットで見たり、知人から聞いたりしました。
アメリカでは、
◎マスクやトイレットペーパー、キッチンペーパーなどの紙製品
◎消毒液
などのほかに、
◎食品
◎赤ちゃんのお尻拭き
なども売り切れ続出しています。
ドナルド・トランプ大統領が新型コロナウイルス感染症による「国家緊急事態宣言」をしたことから、アメリカ国民はパニックに陥り、食品や紙製品などをストックするために大量買いをし、店舗やオンラインショップからは紙製品や消毒液、食品やお尻拭きなどが消えています。
食品は、この前スーパーに買い物に行くと、パン、米、水、缶詰、豆腐、冷凍食品、卵、肉のコーナーが品薄状態となっていました。
その中でも1番ひどかったのが、卵、鶏肉、水、紙製品のコーナーです。他のものはまだ少し残っていても、この4種類はこの数日間いつスーパーに行っても在庫切れになっています。
その時の写真がこちらです。
上の写真は、お肉コーナーで、右側が鶏肉コーナですが、全て売り切れてしまっています。
上の写真は、ティッシュやキッチンペーパーなどの紙製品のコーナーと卵のコーナーです。
こちらも全て売り切れています。
上の写真は、冷凍食品のコーナーです。
いつお店に行っても冷凍庫いっぱいに陳列されていたのに、今では品薄状態となっています。
他にも、1歳半の息子のお尻拭きを買うためにスーパー3件、赤ちゃん用品専門店1件、薬局1件に行きましたが、売り切れておりどうしようと途方に暮れていたところ最後に行った薬局で残り3つ売っていました。
赤ちゃんがいない家庭も、トイレットペーパーがなくなった時用にと買いだめをしているらしいのですが、赤ちゃんがいる家庭にとっては必需品なためとても迷惑ですね。
写真では、お尻拭きの棚だけが空になっています。
日本でもアマゾンなどオンラインでマスクが高い値段で転売されていたように、アメリカでもマスクや消毒液を高い値段で転売する人が何人かいました。
その中で最近ニュースになったのは、テネシー州に住んでいる兄弟が手の消毒液(Hand Sanitizer)を17,700個買い占め、Amazonで高額で転売しようとしたところ、Amazonにブロックされてしまい17,700個の手の消毒液とクレジットカードへの多額の請求のみが残ってしまったというものでした。
英語で書かれているこの記事のURLを載せるので、興味のある方は是非読んでみてくださいね。
He Has 17,700 Bottles of Hand Sanitizer and Nowhere to Sell Them
https://www.google.com/amp/s/www.nytimes.com/2020/03/14/technology/coronavirus-purell-wipes-amazon-sellers.amp.html
2.臨時休業するお店が続出
日本でも色々なコンサートやイベントが中止になっているように、アメリカでは『日常生活に必要のないお店』の臨時休業がとても増えています。
3月15日、先週の日曜日に近くのデパートに行ったところ、客の数はいつもより少なく、携帯ショップやApple、Microsoftなどは臨時休業をしていました。
その他にも有名なお店で言うとスポーツ用品店のNikeや石鹸などを売っているLUSHなどの店舗が新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために3月16日から約2週間程度、臨時休業をしています。
更に日本でもディズニーリゾートやユニバーサルスタジオが臨時閉園しているように、アメリカでもアミューズメントパークは、感染症の拡大を防ぐために臨時閉園となっています。
3.マスクを無闇にできない。
アメリカでもとても恐怖とされている新型コロナウイルスですが、アメリカには日本のようにマスクをする習慣がありません。
これは、新型コロナウイルス感染症が広まっても変わらず、「マスクをしている人=新型コロナウイルス感染症に感染している」という認識をしている人が多いというのが事実です。
特に、アジアから流行が始まったため、アメリカでアジア人が公共の場でマスクをしていると差別の対象となる場合が悲しいですがあります。
実際に、公共の場でマスクをしていたアジア人が暴行をされたという事件も起こっています。
新型コロナウイルス感染症を理由に差別をするという世の中が私はとても悲しいです。
マスクをすることで感染症の予防は完璧にはできないと発表されていますが、自分の持っている菌をばら撒くことが予防できるので、日本では当たり前のように知られている「マスクは予防のためでもある」ということを海外のたくさんの方に知ってもらいたいですね。
以上、私が身をもって体験した新型コロナウイルス感染症がもたらしている日常生活への影響でした。
もし、質問などあれば元村先生を通して質問してくださいね。
ではまた次回、お会いしましょう。