サピエンスの歩んで来た道、歩んでいく道
紀伊國屋で洋書の大バーゲンやってた。
ペーパーバックの香りが好き、ハードカバーの重みも好き。
今更なんですが、私は今頃ご縁があってSapiens を読んでいます。
先日東京で参加した瞑想の大内先生からもご紹介がありました。
面白い!
人生においてガリ勉にならざるを得なかった時期、
アメリカの大学へは交換留学生で大学からのスカラシップで行ったので、単位一つでも落としたら全額返金しなきゃいけない、
そんなお金どっからも湧いてこないからとにかく必死だった...
日本の友人達は彼氏とデートやコンパでお忙しい中、私はそんなのとは全く無縁の生活
(彼氏とかじぇんじぇんいなかったわ!!)
毎回与えられる膨大な課題(アメリカの学生は
意外と勉強してる)を徹夜でこなし、カフェインとジャンクフードが手放せない日々
そこで受けていたPettyjohn教授のcultural anthropology(文化人類学)のクラス、
今まで受けた色んな授業の中で史上最高に面白い授業だった。
物質中心主義のアメリカで、日本に住んでいても意識さえしたことのなかった目に見えない精神の大切さに初めて触れた。
ただ暗記する、詰め込む、マークシートを塗りつぶすとかじゃなくて、
思考を巡らせ考察する、自分なりに表現してプレゼン(アメリカの授業では黙ってると単に馬鹿な奴だと思われて無視される)、ライブラリで文献を探し、調べ、自論も加え、まとめて書き起こす。
インターネットが普及したばかりでネットサーフィンしても情報がほとんど出てこないような時代、すごーく面倒臭い地道な手作業が多かった勉強法だったけど、あれはあれでよかった。
今みたいに何でもオンラインでできてしまうのも便利で省エネだけど、肉体を泥臭く酷使しなくなった。
オンライン婚活とかが当たり前の時代になったから、男性が必死こいて口説く努力をしなくなったし、ドロドロした生めかしい人間関係がなくなるのはちょっと淋しいけど。
でも前向きに考えてみると、きっと人間はついに肉体が要らなくなる時代に向けての序章を踏んでいるのかも。
そのうちみんなアセンションしてこの世から居なくなって、地球で肉体があった頃が懐かしいね〜って言ってるかもね。
Sapiensを読みながら、Pettyjohnのクラスに、そして人類が歩んできた道に、これから歩んでいく道に、想いを馳せる。
Pettyjohn教授は随分前にご病気で亡くなられたことを最近知ったけど、まだまだ鮮明に彼の表情や語りを憶えていて
あぁ良い先生だったな〜、というか味のある飾らない良い人だったな。
天国でお元気にされてるかしら。
もう肉体酷使のガリ勉はないけど、今の時代に合わせた形であらゆる分野においての勉強は一生続くね...
リア充で適度に肉体を重くしつつ、
適当にエアーで彼氏作ってバーチャルデート(お別れはLINEスタンプであっさりとバイバイ)、オンラインでコンパやナンパして、オンラインで飲み会、google先生に頼りきって原稿を作り、youtubeで大笑いや感涙、オンラインヨガや瞑想でライトボディになり時空を行き来する。
ってのも悪くないんじゃない?!
おばさんもおちおちしていて置いていかれないようにしないとね。
ね、ジジコ。