ZIPANG-4 TOKIO 2020 4月11日 飛騨古川まつり会館リニューアルオープンと飛騨伝統神事、古川祭が始まる!
はじめに 記事をお届けするに当たり、昨夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な豪雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が発生。やりきれぬ国民的ショックも癒えぬ中、重ねて2019年12月4日、アフガニスタン東部で長年医療と共に当地に用水路を完成させた国民的英雄、中村哲医師の暗殺事件が続きました。余りにも大き過ぎる一連の悲報に暮れた昨今です。今私達は世界平和の為に何が出来るか…?中村氏が遺した後姿から一人ひとりが何かを学び取り、その実践こそが目指した真の世界樹に繋がるものと思います。謹んで哀悼の意を捧げつつ。合掌
古川祭。飛騨の匠の手による祭屋台とからくり人形
古川祭。夜桜を眺めながらの夜祭は川面に映る万灯のゆらめきが独特の情緒を醸しだす。
飛騨古川まつり会館は、開館後初のリニューアルオープンを4月11日(土)に控えており、当会館と周辺のまつり広場は一体となり、まちなか観光の拠点として、今後多くの方々に旅の中心軸となるべく観光環境の整備を促進しています。
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飛騨市では、飛騨の匠文化をはじめとして、市面積93%を占める広大な森林のうち70%を誇る全国的にも貴重な土地柄です。全国、或いは海外からお越しの皆様には、是非この豊富な広葉樹から生まれる豊かな自然環境や素朴で温かい土地の人情、美味しい独特の食文化等々を体験され、そのご感想を通じて、多くの方々が飛騨古川をご訪問下さるよう期待するものです。
【飛騨古川まつり会館リニューアル概要】
「息づかいが聴こえるまつり会館」をコンセプトに、古川祭当日の「空気感」を感じてもらえるよう、飛騨古川の町並みを再現しています。館内では、4K映像シアターやからくり人形などの奉納芸の展示の他、新たに飛騨の祭り文化である「呼び引き」などを追加し、古川祭を通じて古川の人々の魅力をより感じる内容となっております。
更にリニューアルオープン記念として、岐阜県出身で俳優の平山浩行さんが特別ナレーターを引き受けて居ます。オープン後1年間は平山さんのナレーションとともに古川祭の空気感と館内の展示を併せて楽しむことの出来る構成となっております。
【古川祭とは】
江戸時代を起源とする気多若宮神社の例祭”古川祭“
古川祭は、4月19日~20日の2日間に渡って行われる飛騨市古川町にある気多若宮神社の例祭であり、神社で執り行われる神事、古式ゆかしい<神輿行列>と雅な<屋台行列>、そして、その勇壮さで知られる<起し太鼓>、これら“静”と”動”の行事で構成される、400年もの伝統を受け継ぐ祭になります。
ユネスコ無形文化遺産「起し太鼓・屋台行事」
2016 年12 月にユネスコ無形文化遺産に登録され、また、祭として国の重要無形文化財に指定されており、文化的にも高い評価を受けています。
男たちの祭「起し太鼓」
起し太鼓を待つ若者達
男たちの激しい攻防が繰り広げられる祭の華<起し太鼓>
19日20:30、主事組の総代による祝い唄をきっかけに、古川祭の華「起し太鼓」が満を持して執り行われます。「起し太鼓」は、20日の本楽祭の開始を告げるため、19日深夜から太鼓を打ち鳴らし、氏子地内を巡ったことに由来する行事です。“起し太鼓主事”と称される主事組に担がれた大太鼓をのせた櫓は、厳かな”祝い唄と太鼓の乱れ打ちによる「出立式」ののち(於:まつり広場 、太鼓と「よいしょーっ」という掛け声と共に祭り広場を出発します。起し太鼓の櫓を担ぐ「主事組」は、慣例の抽選祭で決められます。
主事組の高張提灯と丸子提灯を手にした同組の老若男女・子供総出の賑やかな提灯行列に先導された櫓に 、通りの辻々から突っ込んでくるのが、付け太鼓と呼ばれる小太鼓を担いだ各組の半股引姿の男たち。男たちで担ぐ付け太鼓を我先に櫓の真後ろにつけようと、他の組の男たちや主事組の櫓を守る後衛(こうえい)たちと激しい攻防を繰り広げ 、この男たちのぶつかり合いと観客の盛り上がりに起し太鼓の熱気が最高潮に達します。この勇壮な競り合いは数ある日本の祭のなかでも大変激しく、飛騨古川の男性の気質を表わす古川やんちゃにちなみ「やんちゃ祭り」とも称されています 。
美しく精巧に進化し、独自の屋台芸術を築いた飛騨祭 屋台
起し太鼓と双璧をなす 古川祭の見どころは、 絢爛豪華な祭屋台 です。“ 飛騨の匠の技の結晶” ”“動く陽明門とも評されるその美しさは、京・江戸、東西文化の見事な融合によって生まれました 。
当初、江戸から単層で移入された原型が飛騨の匠たちの技によって高められ、のち、京からからくり人形の文化が伝えられると重層となり、さらに飛騨独自の三段構造へと進化。ここに塗師の技術と京からの金具と織物の美が加えられ、芸術の域に達するほどの雅な祭屋台がつくられました。
19日の朝、全9台の屋台はそれぞれの屋台蔵から曳き出され、それぞれの町内を巡ります。翌20日は、早朝から祭り広場に曳揃えられ、獅子舞・からくり人形が奉納されます。
その後全ての屋台が大横丁に移動し、その様は、さながら時代絵巻を彷彿とさせる見事さで、真に絢爛豪華そのものであります。そして、夕刻には屋台に提灯を灯しながら厳かに町内を曳行され 、宵闇に提灯の灯りに浮かび上がる豪華な屋台の姿は、昼間とはまるで異次元の幽玄なる趣きへと変身を遂げるのです。
二日間にわたって繰り広げられる古川祭は、飛騨の地に受け継がれてきた歴史文化の重みをいやがうえにも感じられること請け合いとなります。
参考
飛騨市「古川祭」について写真を中心に詳しく掲載してあります。
下記リンク記事をご覧ください。
ZIPANG TOKIO 2020「飛騨の春はここから始まる!4月19日、20日 天下の奇祭、勇ましい起し太鼓、絢爛豪華な屋台の曳揃え、神事の御神輿行列 三位一体の『古川祭』」開催!
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2078567/
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
岐阜県飛騨市商工観光部商工観光部 観光課
〒509-4292 岐阜県飛騨市古川町本町2-22 ℡0577-73-2111㈹
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
『読者の声』
京都からお便りしております。新型コロナウィルスのお陰で祇園さんもお客はんは以前とは比べ物にならしまへん・・・そんな中で桜の季節の古川祭…祇園祭も負けられまへんな~お互い頑張りまひょ~祭りには寄せてもらいます。
『読者の声』
もう一度みたいと思い開いたら、突然、太古の森と大湿原が出てきてビックリです・・・
飛騨市は祭だけではないのか~と思いました!
実際に行ってみて何が出てくるのか楽しみです。今度は食べ物も紹介してくださ~い。
『読者の声』
現在、横浜で一人暮らしです。今回の新型コロナウイルスは、日本においては横浜発(⁉)なので、皆様にはご迷惑をおかけいたしております。
最近家に居ることが多くなり、インターネットで飛騨古川の絢爛豪華なお祭りとお祭り会館の記事を見て、わが故郷、石川県七尾市和倉町にも「お祭り会館」が4月にオープンすることを思いだしました。気分転換に5月の連休には会社の同僚と帰郷した折、見学してこようかと思っています・・・車なので、北陸高速道で飛騨市は途中ですから飛騨ラーメンを食べに寄ってみたいと思います。
新型コロナウィルスで、みなさん、息苦しい毎日を送っておられるので、貴HPで心の旅ができます。
『読者の声』
飛騨の広々と続く湿原も行ってみたいところだと思います。夜の提灯のあかりに染まっているのは桜の木ですね、 夜祭の光景はずっと見ていたくなります。
豪華な祭屋台は見事です。