【連載】センセイ(うちの社長)を紹介します~Vol.3~
こんにちは!PIVOTのPR、大場です。
2020年4月1日に迎える20周年に向けての連載企画「センセイってこんなひと」の今日はVol.3を発信します!
先日のVol.2では車好きという話が、思わぬ形でセンセイのビジネス思考の礎の一端を担っていることが判明しましたね。今回は“音楽”を切り口に、迫ってみたいと思います!
PIVOTには、音楽が好きなメンバーがたくさんいます。
何を隠そう、センセイもその一人。
音楽に興味を持ったのはいつ頃??、どんな音楽が好きなの??などなど…
センセイに聞いてみました。
今回も、意外な一面やセンセイらしい納得のエピソードを語ってくれました!
センセイの音楽との関わり方は、PIVOTにある寛容さとチャレンジングな姿勢に通じるものがあるかも…⁈
段ボール2箱のCDをもらい、音楽にハマる
センセイが好きな音楽はどんなジャンルの音楽なんですか?
ジャズをよく聴いていましたね。今でも好きです。高校生の頃からジャズを聴いていましたが、とっかかりはフュージョン(注1)ですね。
それまでも音楽は好きだったけど、ハマるほどではなくて。高校に入学してすぐに、友達とバンドを始めたんだけど、声をかけられたのがきっかけで、自発的ではなかったので。
音楽好きになるきっかけをくれたのは、近所に住んでいたよく知らないおじさん(笑)。
僕がバンドをやっていることは、近所にも知られていたみたいで、「泰成くん、音楽が好きみたいだから、もし興味があるものがあれば聴いてみて。要らなかったら捨てていいから」と、そのおじさんが段ボール箱2つ分のCDをくれたんだよね。
たぶん、レコード会社とか音楽関係の仕事をしている人だったんじゃないかな。「サンプル盤だから売っちゃダメだよ」と言ってたから。
箱いっぱいのもらったサンプルCDを、順番に聴いていきました。部活もやっていなくて時間はあったからね(笑)。
その中に、ジャズ・フュージョンのコンピレーションアルバムが何枚かあって、リー・リトナー(ギター)とかチック・コリア(ピアノ)とかのフュージョンサウンドに惹かれて。演奏技術もすごく高くてカッコ良くて、よく聴いてたなぁー。
フュージョンを掘り下げて、そのルーツやミュージシャンを調べると、すぐにジャズに行きつくのだけど、そこから派生して、ファンクやブルーノート系もよく聴いていたよ。
(注1)ジャズを基調に、ロックやラテン音楽、シンセサイザーなどの電子音楽などを融合させた音楽のジャンルで、1970年代半ばから台頭してきた。「超絶技巧」と言われる演奏難度の高い楽曲や、転調・変拍子を取り入れたトリッキーな楽曲も多い。一方で、BGMに適した耳なじみのよいメロディーやサウンドの楽曲も多数ある。主なミュージシャンは枚挙にいとまがないが、デイヴ・グルージン、ハービー・ハンコック、ラリー・カールトンなど。日本では、カシオペア、T-Square、高中正義、松岡直也など。
最初に気に入ったのは、チック・コリアの『Spain』
もらったCDの中で、一番好きだった曲は何でしたか?
コンピ盤に収録されていた、チック・コリアの『Spain』。たぶん、アコースティックバージョンだったと思うんだけど、群を抜いてカッコイイと思たな。
僕はバンドではベースを弾いていたので、どんなフレーズなのか、どんな弾き方をしているのかなどを意識して、何度も何度も聴いて。聴けば聴くほど、リズム体(ベースやドラム)のグルーヴ感の心地良さや、その演奏技術の超絶的な上手さに引き込まれていきました。
▼スペイン (Spain) 作曲 チック・コリア(外部サイト:Youtube)https://www.youtube.com/watch?v=1s2B4iZ8S4M
『ジャズ・フェス』をテレビで見て、ジャズの世界が一気に広がる
1980年代後半から90年代のバブル崩壊頃まで、毎年8月下旬に「Mt.Fujiジャズ・フェスティバル」が山中湖畔で開催されていて、海外から名だたるジャズプレーヤーたちが来日して演奏しているんだけど、そのテレビ放送を見て、衝撃を受けたなぁ。
まだインターネットがなかったし、ジャズのことを深く知ろうにも、その方法がなかった。せいぜい、ツタヤでCDのジャケットを見て借りて聴いてみるくらいしかできなかったからね。小遣いは限られているし…。
ブルーノートもテレビで見たのがきっかけ。
『アリゲイター・ブーガルー』がテレビで見られるなんて、しかも日本で演奏してくれるなんて!(注2)「大人になったら僕もジャズ・フェスに行こう!」と思っていたけど、バブルの終焉と共にこのフェスも終了しちゃいました。
▼ルー・ドナルドソン【Alligator Bogaloo】Lou Donaldson(外部サイト:Youtube)https://www.youtube.com/watch?v=pmwKZ03yo7A
(注2)『アリゲイター・ブーガルー』は、ジャズサックス奏者ルー・ドナルドソンの代表作のひとつ。ブルーノートレーベルらしい、ノリの良いファンキーな曲。「Mt.Fujiジャズ・フェスティバル」でも演奏されている。
チック・コリアの後、好きでよく聴いたのは大西順子(ピアノ)(注3)。
2012年には、ブルーノート東京での引退ライブ(のちに活動再開)にも行きました。同じく大西順子ファンの友達(落語家)と一緒に行ったのですが、ブルーノートの支配人がその落語家のことを知っていて、楽屋に入れてもらえて、大西さんにお会いすることができました。
ちなみにその落語家は、真打昇進襲名披露で大西さんに来ていただいて、演奏してもらっていて…うらやましい!PIVOTのイベントにも大西さんをお呼びしたい(笑)。
▼大西 順子 Mt.Fuji Jazz Festival Junko-Ohnishi (外部サイト:Youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=j_AjBSi6KRA
(編集部:注3)大西順子は、日本を代表するジャズピアニスト。1967年生まれ。アメリカ・ボストンのバークリー音楽院を首席卒業。2012年に引退を表明するも、2015年より活動再開。
「はじめは興味がなくても、100回繰り返せば興味が湧く説」を実証
近所のおじさんからもらったCDは、全部聴いたんですか?
せっかくもらったし、自分でCDを買うお金もないから、とりあえずは全部聴いたよ。
時間もあったので、1回聴いて興味がなくても、100回聴いたら興味が出てくるんじゃないかという、謎の仮説を立てて、実践してみた(笑)。
フュージョンも、最初はよくわからなかったり、BGMとしてさらっと聞き流す感じだったけれど、繰り返し聴くうちに、演奏の細かいテクニックがわかってきたりして、新たな世界が開ける時があるんだな(笑)。
何度も聴いて、それでも興味が湧かなかったCDは捨てて、残ったのは数十枚。サンプルCDだったから、世の中的にヒットした曲ばかりじゃなかったし、洋楽が多かった。ニック・ヘイワードとかスターシップのCDもあったりして。何度も繰り返し聴くことで、“スルメ”のように味わいが出てきて気に入ったCDが何枚かあったよ。
そんな謎の説を実証するなんて、す…すごいですね…(汗)
高校時代はBOØWYのコピーバンドでベース担当
バンドでベースを弾いていたという話ですが、どんな曲をやっていたんですか?
高校入学後、友達に誘われるままにバンドを始めて。すでにボーカルとギターは決まっていて、「泰成、ベースかドラムやんない?」と言われて、「じゃあ、ベースかな」というノリで。ドラムは練習が大変そうだしね(笑)。
学校の文化祭とかで、BOØWYのコピーをやりました。「バンドとしてのバランスがいい」って、担任の先生から褒められたよ。突出して演奏が上手いヤツがいなくてメンバー全員のレベル感が揃っていたんだろうね(笑)。
高校を卒業して専門学校に入ってからもバンドは続けてたんだけど、ドラム担当が抜けたんで、僕がドラムに入って。その頃には、コピーじゃなくてオリジナルの曲をつくってね。
ライブハウスにも出たりして。対バンもしてたなぁ…。
PIVOTのメンバーの中には楽器ができる人が結構いるので、社内バンドとかもやってみたいな!(やろうぜ)
ジャズにハマるきっかけが、近所のおじさんにもらった大量のCDだったり、
何度も繰り返し聴いて“味”を引き出したことだったり、
いかにもセンセイらしいエピソードでした。
それにしても、BOØWYのコピーバンドをやっていたなんて意外すぎません?!
でも、べ―スやドラムというのは「センセイ」っぽい(笑)
ぜひ、その腕前をみんなの前で披露してほしいものですね~!