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『京料理人,四百四十年の手間: 「山ばな 平八茶屋」の仕事』を読んだ。

2020.03.20 01:12

この本はなかなか面白い。


知的枠組みを広げるという観点で言えば、

京料理の系統や料理人の仕事など色々なことが見えてくる本。

おそらく著者の意図とは違うと思うが、

わたしにとってこの本は、経営を学ぶテキストだった。


経営者視点で言うと、

この本は、 家業として仕事を継続していく黄金律というか

”正しい家業の続け方” のようなことがわかる本。


正業か? 家業か? 企業か?


それらの存在目的によって 経営の方法やゴールデンルールは当然変わる。


しかしその区別をつけられている人が意外と少ない。


世の中にはいろいろな経営理論や 必勝法やメソッドがあるが、

一つのスピーカーやメソッドを信奉するのではなく、

「それを使い分けるスキルが 経営でいちばん難しいんだろうな」と

あらためて感じたりしながら読了。


かつて、MBAを取ったという方から

商談中に突然ホワイトボードでレクチャーされた経験が数回ある。

商談の筋にあった内容であればよかったが、

いずれも単なる”MBA授業で習った内容の説明”

最後まで聞いたが、知ってる話だった。


引き出しの中身ではなく、

知識や技術は

その”使い方の技術”が一番大切だ。


経営は実学。

知識だけで事業は作れない。