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複数のポイント

2020.03.20 22:41

川の流れをさえぎり、流れの走行を変えてしまうものを穴というのなら、一経絡上に複数流れの走行を変えるポイントがあってもおかしくはありません。

これは肺経上にあらわれた複数のポイントをあらわした図です。本来の肺経からは、かなり心包経側に全体がズレてますが、ところどころ流れが変わっている場所があるみたいです。

これを見て、なるほどな~。流れの変わるところが多いと全体も変位してしまう可能性があるんだなと思いました。

なんとなく経絡のことがやっとわかってきた気がします。


前回の図は偏歴に大きく蛇行するポイントが一つだけありましたが、これは母指、手首、肘という形で蛇行し、穴が大きくなっている場所があります。肺経もかなり中央にズレこんでいます。


正規の肺経の場所からはかなり逸脱していますが、母指先では、だいたい肺経の井穴に近づいています。井穴には概ね集まってくるので、井穴への刺激が如何に効果的なのかは理解できると思います。

しかし、井穴に、何の意識もなく、ただ刺激をしただけでは、ある程度の効果しか得ることはできません。やはり、全身に影響を与えようと思うと、それなりの分析が必要になってきます。


舌が痒いような痛みがあり、目の奥の違和感もあるという一見なんでもないような症状に思えますが、経絡の状態を観察すると、この症状は複雑になっていることに気づきます。

こういう場合も一筋縄ではいかないことが多いということになります。