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レイフロ@台本師&声劇民☮

Bloody Wedding(2人台本)

2019.05.19 13:00

【二人声劇台本】

【男1:女1 狂気系台本】

【所要時間目安:10分以内】


●上記イメージ画像は、ツイキャスで生声劇する際のキャス画にお使い頂いても構いません。

●ご使用の際は、利用規約をご一読下さい。

【あらすじ】


これは、狂気な二人の出会いの物語。


小さな国々が領土を取り合い、争いが耐えない時代。

政略結婚を迫られたヴィンセンティア王国の王子は、婚約者である隣国の姫君と初対面を遂げる...。



【人物紹介】

王子♂

ヴィンセンティア王国の第三王子。戦争が何よりも好き。

本名:ウィル・エイリアス・ブルームフィールド。


姫♀

ヴィンセンティア王国の隣国の姫。赤が好き。



↓生声劇で使用時の貼り付け用

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Bloody Wedding

作者:レイフロ

王子♂:

姫♀:

https://reifuro12daihon.amebaownd.com/posts/7952222

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以下、台本です

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王子N:

小さな国々が領土を取り合い、争いが続いていた。

昨今(さっこん)、各国のパワーバランスは拮抗(きっこう)しており、睨み合いが続いている。

そんな状況からいち早く脱却するため、

ヴィンセンティア王国の国王は、

まことしやかに隣国との同盟の話を進めようとしていた。

若き自国の王子と隣国の姫が結婚すれば、

国力も、兵力も、領土も二倍。



姫N:

この話は、政略結婚を迫られた王子と姫の出会いの物語。



王子N:

ヴィンセンティア王国に密かに招かれた姫は、

部屋に入るなり王子の側に立つ従者の腹を短刀で刺した。

あまりにも自然な動き、にこやかな表情。

刺された従者はただ目を見開いてその場に崩れ落ちた。

流れ出したばかりの血が、ゆっくりと絨毯の繊維を染めていく。

その様子をジッと見つめている姫のうつむいた顔には、長いまつげが影を作っていた。






王子:

死体を見つめるあなたの長いまつげは、本当に美しい。



姫 :

それなら私のまつげと結婚すればいいわ。



王子:

はは…姫様も冗談をおっしゃるのですね。



姫 :

それよりもっと言うことがあるのではなくて?



王子:

あなたが私の従者を突然刺し殺したことですか?

代わりならいくらでもいますので、どうぞお気になさらず。



姫 :

驚かないのですね。



王子:

あなたの真っ赤なドレスからは、微かに血のニオイがしましたから。



姫 :

私ったら…恥ずかしいわ。ごめんなさい。

ここに来る直前にも人を刺してしまいましたの…

きっとその時の返り血ですね。



王子:

よいのです。

血のニオイはもはや私にとっては香水も同じですから。



姫 :

あなたは本当にヴィンセンティア王国の王子なのですか?



王子:

私の名は、ウィル・エイリアス・ブルームフィールド。

ヴィンセンティア王国の第三王子ですが、

“不幸なこと”に二人の兄は死んでしまいまして。

今は私が第一王位継承権を持っています。



姫 :

不幸なことに…ね。



王子:

ええ。

“不幸なこと”に。



姫 :

今、周辺各国の力は拮抗(きっこう)しています。

私たちが結婚し、国が一つになれば、コトをすべて優位に進めることで出来るでしょう。



王子:

そうなれば、もっと大きな戦争が出来ます。



姫 :

大国が相手ともなれば、交渉でも小さな国々は折れるところもありましょう。

あなたはなぜ戦争をしたいのですか?



王子:

交渉などという生易(なまやさ)しいことでは、機を見て裏切られるのがオチです。

武力で持って圧倒的な力の差を示しておかなければ、後が恐い。

一見平和になってから起こる反乱など、国民たちにも不安が広がるでしょう。

ですから、今戦争を起こすのは『真の平和を築くため』…ですよ。



姫 :

プッ…ウフフ。

あなたも冗談をおっしゃるのね。



王子:

はは、面白かったでしょう?



姫 :

ええ。平和のため、国民のため、だなんて。

ウフフ。あなたはただ、人を殺したいだけだわ。



王子:

そうです。それも一人や二人じゃない。

山ほどです。



姫 :

恐い人ね…。



王子:

あなたが言いますか。私の従者を突然刺し殺しておいて。



姫 :

正直なところ、このお部屋の絨毯の色が好きではなくて…。

私は赤が好きなのです。

ですから、つい。



王子:

つい、で人を殺すのは頂けませんよ、姫。



姫 :

お父様は従者ならいくらでも殺していいとおっしゃったわ?



王子:

国王様は姫君に甘くていらっしゃる…。



姫 :

でも他国の従者を殺したことは反省していますの。

本当にごめんなさい。許していただけるかしら。



王子:

いいのですよ。

私とあなたが結婚すれば、我が国の従者もあなたのものになります。



姫 :

…そうですね…



王子:

私が夫ではご不満ですか?



姫 :

いいえ、あなたがどうこうというわけではありませんわ。

ただ私は…生きている人間が大嫌いなの。



王子:

そうですか…。

それは…妬いてしまいますね。



姫 :

え…?



王子:

あなたは先ほどからずっと、死んで床に転がっている私の従者から目を離さない。



姫 :

それは…っ。

だって、ごらんになって?

この男は死んだのに、血はどんどん絨毯を伝って広がっていく。

もう動かないのに、死んでいるのに、まるで生きているみたいにじわじわと血液だけが広がって…

美しいと思わない?



王子:

血の流れる温かい死体がお好みなのですね。



姫 :

ええ、そうよ。



王子:

では今度の戦争はあなたのために起こしましょう。



姫 :

私のため…?



王子:

乾いた荒野が何万という人の血で潤う様は圧巻(あっかん)ですよ。



姫 :

…っ(顔を上げる)



王子:

ようやく私のほうを向いて下さいましたね。



姫 :

あなた…目が…



王子:

なにか?



姫 :

ウフフ......まるで死体のようなその漆黒の瞳に一体何を宿(やど)しているの?

ウィル・エイリアス・ブルームフィールド王子。



王子:

どうか、ウィルとお呼びください。



姫 :

…ウィル…



王子:

我が姫。

むせ返るような血の海で、結婚式を挙げましょう。

純白のウェディングドレスがじわじわと血を吸い取り、真っ赤に染まった時、

あなたは死に包まれる…。



姫 :

ああ、ウィル…とても素敵だわ!



王子:

共に、無意味で、無慈悲で、残酷な殺戮を。



姫 :

死が二人を分かつまで。






end.


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作者:レイフロ

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