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ダンス評.com

映画『ダンサー そして私たちは踊った』レバン・アキン監督、レバン・ゲルバヒアニ出演

2020.03.22 09:24

【コンテンポラリーダンスが生まれるとき】

ジョージア(グルジア)舞踊団に所属する若い男性ダンサーと、パートナーとして踊るガールフレンドの女性ダンサー。男性の兄もダンサーとして同じ舞踊団に所属し、父も元ダンサーだ。新入りの男性ダンサーの自由な踊りと物言いに引かれる若いダンサーはーー。恋とダンサーとしての成長、そして家族の物語。

ジョージアの伝統舞踊と思われる、足を踏み鳴らしたり、膝を深く曲げたりするダンスは魅力的。でも、舞踊団の方針は「色気や感情は無し」。

でも、ダンスってもっと自由で情熱的でセクシーな表現ではないのか?

ラストで、足をけがしながらも、正団員のオーディションで必死に踊る主人公の姿に、一気に涙が押し寄せた。

けがのために転んでしまうが、踊るには必ず足を使わなければいけないのか?そんなことはない!と、フロアも使って、新しいダンスを生み出していく。

振付の決まりを飛び越え、踊る熱情がほとばしり、コンテンポラリーダンスが生まれる。

主人公を演じたのはジョージアのコンテンポラリーダンサー。魅力的なダンスと、戸惑いや苦悩、愛や喜びの演技に喝さいを贈りたい。


【映画情報】

監督・脚本:レバン・アキン

出演:レバン・ゲルバヒアニ、バチ・バリシュビリ、アナ・ジャバヒシュビリ

2019年製作/112分/PG12/スウェーデン・ジョージア・フランス合作

原題:And Then We Danced