まだまだデータだけでは難しいバイクの整備。
今まで定期点検の整備内容はほぼボクが段取りをしておりました。今までの知識と経験、そして一人一人のバイク乗りのお客さんの使い方、使用頻度、思考と・・・データだけでなくその一台、一台のバイクに物語があり、整備の記録があり・・・最近スタッフのみんなに定期点検の段取りをお願いしたら、やはり経験と勘にまだまだ頼っているところがあると感じたバイクの整備。
こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
今まで沢山の業務をほぼ一人で掌握していました。こじんまりしていたお店であり、家族経営みたいなものだったから何でも屋さんみたいなところが強かったです。しかし、業務というがお仕事の規模がだんだんとおおきなってきて、それによってスタッフも増員され、まぁなんと賑やかなんでしょうね(笑)
スタッフが増えてくるとお店も賑やかになって毎日が面白いです。
今までは一人で段取りしていたお仕事をスタッフに分担を開始しました。なぜなら圧倒的にバイクの整備台数が増えていてとてもじゃないけど、一人ですべてのお仕事を実施していくことが困難となってきたから。だからスタッフの業務分担が始まりました。
その中で一番難しいお仕事が、定期点検、メンテナンスパックの運用です。これが一番大変であり難しい業務の一つであります。
メンテナンスパックは半年に一回の定期点検をバイクでも実施していくのでありますが、100台のバイクを定期点検するには100とおり、100パターンの整備となるんです。つまり同じ整備が存在しないんですよね。ある程度の基本定期点検は一緒でもそれぞれ使用環境や、走った走行距離によって交換部品が変わっていく、そして運用がすごく大変ということが・・・。
メンテナンスパックの定期点検は
✓メンテナンスパックの対象者のリストアップ
✓定期点検のお知らせのご案内
✓タイムスケジュールの段取り
✓過去の修理履歴と今回の定期点検の整備方針の確認
✓定期点検の所要時間の調整
✓整備工場の混み具合の調整
✓バイク乗りのお客さんとの時間調整
✓定期点検の実施報告書の作成
・・・。
結構大変な業務の一つです(笑)今まではこれ多分経験と勘でボクが運用していたんでしょうね(笑)
このバイクはそろそろこの部品交換をしていかなくては・・・
なぜ大変って?簡単です。バイク業界ではまだ徹底した運用実績が無いんです(笑)ここまで徹底して定期点検の運用をしているバイク屋さんをまだ聞いた事がありません。(定期点検台数と故障率を下げる徹底した整備ね。)
このバイク乗りのお客さんは、通勤で使用しているから、この部品の分解整備を重点にして・・・
自分自身で運用していたときは何も考えずにしていたことがスタッフに運用を任せたら、なんとまぁ頭に入っているデータによって運用していたことか・・・
そりゃこれ運用が難しいはずだわとつくづく実感しました。
まさに例としてあげるならば、エアフィルタ交換
距離にして15000kmくらいが交換目安といわれますが、
✓15000kmに5年経っても距離が伸びていないバイクはどうするの?
✓通勤で汚れがひどいバイクは15000kmまで持たないとか・・・
✓次の重整備までの時間経過を考えると今回交換すべき?
✓同じバイクでも回転数やバイク乗りのお客さんの走り方の癖で汚れが違う?
さて交換タイミングの判断って・・・長年そりゃ20年もバイク業界でお仕事してきてずっとフロントサービスというサービスや修理、定期点検の最前線でバイクと向き合ってきたからこそ判断できる交換部品というものがたくさんあるなぁ・・・と。
けど、結論からしてもボク一人ですべての定期点検の診断ができるわけもなく、そこでとりあえず、お医者さんのカンファレンスみたいに定期点検の整備ミーティングを毎朝実施していき、全員で一台一台のバイクの整備方針を作っていくことに(笑)
できないとか、答えがでないものって沢山あります。整備していても整備途中で整備方針がガラッと変わってしまうことも。けど考えは、できる限り安心安全にバイクを楽しんでもらえるためにはどうしたら、もっと改善策があるか・・・すごく難しい問題ですがこんな問題点を解決していくのもまたこれが面白いところでもあります。
だって運用がもっと段取りよくいけば、きっとバイク乗りのお客さんにもお店にもスタッフにもいいこと尽くめなので。
何でもやってみないとね。
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