専門学校ときの作品集vol.1
遡ること、かれこれ10数年以上も前の話になりますが
一応専門学校卒です。
そしてグラフィックデザインを学んでいました。
時は2000年代はじめ。
スマホはまだ誕生しておらず、デバイスはガラケー主流の時。
デスクトップパソコンは半端なく重たく、
ノートパソコンも半端なく重くて高いものでした。
様々なハイテクテクノロジーもやっと花開き始めた時代。
記録媒体はMO。MOですよみなさん。MO。
最大で645MBくらいしか保存できひんのよ。
だからできるだけデータは小さくしたものよ。
今はもう、MOドライブも手放してしまったので昔のデータを取れないので
就職活動で使っていたファイル形式のポートフォリオをチラ見せしたいと思います。
こんなの、今の若いクリエイターには何も参考になりませんけど
こんなブサイクでツッコミどころ満載の呑気なポートフォリオを作っていた
一人のグラフィックデザイナーがいたとだけ、覚えててくれれば。
はい。では表紙からです。
作品集という表紙からしてフォントレイアウトの工夫もせず!!
お前はデザイナーなのかと初手突っ込みたくなります。
まず、「何だ、この馬は。」と思いますよね。
実はあてくし、中学の頃から競馬が好きで、
よく馬の絵を描いたり競馬場に行って馬の写真を撮ったりしました。
ジョッキーになりたくて、試験を受けたこともあります。
これはイシノサンデーというサラブレッドで、とても好きな馬でした。
千葉県富里で引退生活を送っていたところを自分で撮影してそれを使いました。
作品集のコンセプトとして
「一頭の新馬サラブレッドの、プロフィールと作品を品定めしてください」という
いわば、競りにかけられる競走馬のテイでした。
意味わかりませんよね。ま、面接に行った先々で
特に「何なん?この馬」とか聞かれるわけでもなかったので
みんな特にそんなことは気にしないのかなーと思いました。
で、まあ、2年制のガッコだったんで
カリキュラムでこんなことやったんすよ〜〜というページ。
そして次からはいよいよ作品です。
但し書きに「VI計画」とありますんで
基本的にコーポレートアイデンティティをはじめとした、
様々な制作物のトータルプロデュースですかね。
まずはロゴですね。ロゴマークとロゴタイプ。
「COM'N」カミンという造語ですが、
えーと但し書きには「健康食品」を扱う会社とあります。
この時代、何というか健康がやたら流行っていて、
有機野菜とか自然食材みたいな感じで。
それで確かユニクロで野菜を販売してた時期があったんですよ。
ちょっとうろ覚えなのですみませんが。
で、そんなものたちにインスパイアされたんでしょうね。
だからただの「健康食品」ではなくて野菜、加工食品、ドリンクなどいろんなものを取り揃えた何かをつくりたかった。
今考えると、もうそれは完全に「道の駅」なんです。
地場産の新鮮な野菜たち、地元の豊富な加工食品、ジュース、お菓子、
地元のみんなが作って、地元のみんなが買いに来て、あんな感じが理想でした。
「地産地消」という言葉がありますが、もう少し砕けたイメージが欲しかった。
なぜなら、食品だけでなくいろんなものに派生していけたらなと考えていたからです。
カミンという言葉は単純に友達の犬の名前だったんですけど
[come in]「おいでよ!」っていう意味と響きが良かったんで使わせてもらいました。
なんかみんなで商品を作ったり売ったり、「みんなで参加する」ってゆう
ちょっと抽象的なニュアンスでイメージを膨らませていました。
これは事務用品とかのデザインですね。
ハウスからーはオレンジ。食べ物のイメージとあと親しまれやすさかな。
ダイエーオレンジとか商品売ってるイメージですしね。
「C」マークですが人間の腸をイメージしています。
人体の大事な部分、飯食ってうんこして飯食ってうんこして。
そういった大事な部分を司っている企業という自覚。
左は、個人が胸につけるネームタグ。野菜に個性があるように
一人一人違う野菜のプリントを施しました。
ユニフォームやら紙袋のデザインはシンプルに機能的に。
右は店舗がオープンするというテイのポスターデザイン。
この野菜たちのパス切るの腸めんどくさかったーーーー!
素材集から画像漁って一つ一つ。
今考えたら白バックのやつは乗算でいいじゃんみたいな。
ああ、見ていると本当に突っ込みたくなる!!!ヘッタクソーーー!!!!
ポスターも説明不足なんだよ!!!って先生に怒られたなあ。
けどそれもまた愛おしい。
最後のポスター見てて思ったんですが、
肉とか魚とか貝とかもふんだんにいれたらよかったなー。
そこまで深く考えられなかったなーー。