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奇跡の連鎖

2020.03.24 17:35

トップを取るグループには、メンバー同士の出会いであったり

デビューするタイミングなど、時として・・・

奇跡が連鎖する傾向にある。


AKB然り、乃木坂然り、もちろんモー娘。や、ももクロなど・・・

今までに天下を取ってきたグループには少なからず

この奇跡の出会いやタイミングがその後に大きく影響してきた。

そのグループが進化する過程において、重要なキーワードでもある。


そう言った意味では、このBiSHはまさに奇跡の連鎖が

今の躍進を可能にしたと言っても過言ではない。


BiSHを語る前に、やはりBiSについて話さなくてはいけない。

元々、ソロで音楽活動をしていたプー・ルイの

「アイドルグループをやりたかった」という発言をきっかけに

急遽メンバーが募集され、それがBiSである。



当時、つばさレコードの渡辺淳之介(現WACK代表取締役)がマネージメント、

サウンドプロデューサーを松隈ケンタが担当した。

(その後のWACKの核がここに誕生する)


デビュー当初、過激なプロモーションが話題となり

当時、AKBヲタだった俺でさえ、BiSは知っていた。

日本武道館での解散コンサートを目標にしていたのだが

全裸PVの影響で、会場は横浜アリーナに変更され

そのライブ自体も、SOLDOUTとはいかず苦い最後となった。

(現在売れっ子のファーストサマーウイカなどもメンバーだった)


その後、渡辺淳之介がつばさを退社し、WACKを設立。

志半ばで終わったBiSを復活させるべく

BiS初期時代のスタッフを集め「BiSをもう一度始める」宣言。

そうして出来たのが「BiSH」である。


オーディションが開催され、BiSH初期メンバーが決定する。

メンバー5人が決定しスタートしたが、すぐ1名脱退。

デビューから半年間は、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、

モモコグミカンパニー・ハグミィの4人体制で活動した。


その後、ハシヤスメ・アツコとリンリンが加入。6人体制となる。

翌年、avexからメジャーデビューし「新生クソアイドル」から

avexに敬意を評し、「楽器を持たないパンクバンド」という

キャッチコピーに変更される。


その後、ハグミィの脱退があり、現在も活躍する

アユニ・Dが加入し、6人での活動となる。

簡単に説明したが、この流れだけでも大きな奇跡が存在する。


まず、BiSHの前身にBiSがあったという事。

BiSの過激なプロモーションがあったおかげで

新メンバー募集も、まともな感じではないと

普通のアイドルにはなりたくないという女子が集まってきた。


アイナは、どうしても歌手になりたくて上京。

しかし、何の後ろ盾もないまま上京したおかげで

何も変わらない状況が続いた。

ただ歌いたいだけで応募したのがBiSHだった。


正直、彼女の加入がBiSHの方向性を示したと言っても過言ではない。

更に、アイドル経験のあったチッチの加入も大きい。

アイナ一人ではグループとしての意味があまり持てないが

歌の双璧をなす彼女がいる事で、グループとしてのバランスが保てる。


そして、もう一人の初期メン、モモコ。

前者2人が、BiSHの方向性なら彼女はBiSHの核だ。

BiSHの凄さを作り出しているのは、まさに彼女。

感性という部分では、彼女が一番ではないだろうか?


斬り込み隊長のアイナ。絶対的守護神のチッチ。

そんな二人を操る軍師モモコという感じではないだろうか?

アツコとリンリンは、個性豊かな大政小政。

そして、アユニは天才美少年剣士って感じかな。


新撰組と次郎長が混在してしまったが

こんな個性が集まるのも奇跡に違いない。


彼女達が出現したタイミングもまさに奇跡だろう。

AKBが失速し、世は坂道グループの全盛期。

正統派アイドルに、欲求不満のヲタが行き所を失っていると

突如現れた、アウトサイダーアイドル。


可愛ければ、歌は二の次だったところに

楽曲の良さで、デビューから破竹の勢いでのし上がった欅坂。

アイドルが歌う楽曲とは思えないロックなノリで

世間をあっという間に虜にした彼女達だが・・・


BiSHはその遥か上を行った。

しかも、欅坂は絶対的エースである平手の脱退や

メンバーの卒業が相次ぎ、第2章が早くも訪れている。

そこに現れた音楽性の高いアイドルグループBiSH。


おそらくこれからの1年でアイドルの勢力図は変わるだろう。

アイドルとは言え、より本格的な路線に向かわなければ

これからは、生き残れないかも知れない。


BiSHは今、様々な奇跡によって勢いを増している。

ただそれも、WACKの大人達が一生懸命だからだ。

BiSというグループを糧に、自分たちの信念を貫き

より完成度の高いアイドルグループを目指しているからこそ

BiSHの快進撃が続いている。


ただ、こういう奇跡は滅多にない代物だという事を

解っていればの話でもあるのだが・・・

どれだけBiSHが大きくなるのか期待したいところだ。

では・・・また・・・