コジマプロダクション ルーデンス レビュー
2020.03.26 09:34
今回のレビューは、ノンスケールモデルキット
“コジマプロダクション ルーデンス” です。
小島秀夫氏率いるゲーム開発スタジオ
“コジマプロダクション” と
コトブキヤのコラボアイテムとして、コジマプロダクションのシンボルキャラクター
“ルーデンス” が、
同スタジオ所属のアートディレクター、新川洋司氏によって美少女化された姿でキット化されました。
まず “コジマプロダクション” とは、もともとコナミに在籍していたゲームクリエイターの小島秀夫氏が、独立後に設立した会社だそうです。
氏のコナミ在籍中にも開発チームとしての “小島プロダクション” はあったそうですが、新たに立ち上げる際にすべてカタカナの “コジマプロダクション” に変更したのだとか。
小島さんって、メタルギアソリッドとか作った方なんですね。
メタルギアソリッドという作品はもちろん知っていますが、普段まったく触れないジャンルのゲームなので、作ってる人の名前までは知らなかった。けっこう有名な方なんですよね・・すみません。
個人的には、アートディレクターの新川さんのほうがまだ覚えがあるかな。すでにコトブキヤ関連だとFAの白虎、玄武シリーズのデザインもされてますし、その独特の絵柄はほかでも何度か見ていますし。
ルーデンスは、そんなコジマプロダクションの会社ロゴにも描かれているシンボルキャラクターで、オランダの歴史学者ホイジンガが提唱した “ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)” を基に、“最新のテクノロジーを使って未知なる場所に遊びを届けに行く” というコンセプトで、どこにでも行ける宇宙服にサムライ的なイメージも加えたデザインになったのだとか。
なお、そもそもは男性としてデザインされ、その素顔は小島秀夫氏自身の顔を3D処理したものだそうで、そのデザインのフィギュアなども発売されています。
今回はコトブキヤとのコラボでFAGべースでのキット化ということで、基本的なデザインはそのままに中のヒトが美少女に変更されることになりました。
どういう経緯でそうなったのかはしりませんが、まことに英断でありましょう(笑)。
なんてことを言っていますが、正直なところ、僕は最初さほど興味を引かれなかったんですね。
FAGベースとはいえ、完全に互換性があるわけでもないし・・
しかし、最近始めたTwitter上でたくさんの人が作られているのを見て、欲しくなっちゃいました。そういうことってありますよね。
で、わりと時間的にも余裕があったのでちょっと丁寧に作ってみようかという気にもなりまして。まぁ、結果的には合わせ目消して部分塗装で色を足して、艶消しトップコートを吹いただけなんですけどね。
それだけでも怖ろしく手が遅くなる・・我ながら歴が長いだけのポンコツです(笑)。
ではでは、レビューに移ります。
EVA(船外活動用)クリエイティブスーツ着用状態
こちらが元デザインに近い基本状態ですね。
なるほど、宇宙服にサムライ的要素が加わった独特のデザイン。
基本構造はFAGを踏襲しているので、安心安全のクオリティーです。
ただ、パッケージ等に描かれたイラストよりも現物は若干幼い感じがします。プロポーション、そして表情なんかは10代前半の少女という雰囲気。公式の設定でどうなっているのかは知りませんが・・
また、本来はヘルメットを被っているんですが、今回は付属せず。これだと船外活動はできないんだけども・・
とはいえ、背中にコンテナ状(生命維持装置?)のバックパックを背負い、そこから伸びた多数のチューブや各部のベルトなど、情報量が多くワクワクします。
今回は筆塗りで各部ディティールに色を足していますが、そんなことをしなくてもかなり細かい部分までパーツで色分けされており、素組だけでも設定のカラーリングをほぼ再現できます。
ちなみに後頭部から生えるトサカは塗装済みパーツなんですが、その上から色を塗ってます。
表情パーツは3種類。
通常顔
睨み顔
笑顔
吊り目で凜々しい感じはありますが、やはり幼く感じます。
むしろ吊り目が幼く見せているのか・・
なお、表情パーツはFAGと互換性あり。そのまま頭部をそっくり交換することも可能です。
一方、メガミデバイスの頭部とも一応の互換性がありますが、首のジョイントから交換しなくてはいけないので、実質選択式になっています。
あと髪ですが、なんとなく絵画的な雰囲気にしてみたかったのでエッジや溝にオレンジを塗ったあと、ゴールドを擦りつけるように全体に乗せていきました。まぁ、成功したとは言いません(笑)。
スカルマスク
元デザインでヘルメットの中で被っていた骸骨っぽいデザインのラバーマスク(?)が付属。
表情パーツ交換と同じ要領(チンガードも外します)で装着状態を再現できます。
目に当たる部分は別パーツになっています。
今回はガンダムカラーEXの新色がよい色だったので、それを使ってオッドアイにしてみました。マスク自体も全面シルバーで塗装しています。
バックパック
コンテナタイプのバックパック。
開閉などのギミックはありませんが上部と側面m3角パネルパーツを外すことでハードポイントとなる3㎜穴が出現します。
FAGやメガミのように上腕や太腿に取り付けるハードポイント付きのリングパーツのようなものはないので、M.S.G.や各種武装パーツを使ったお手軽カスタマイズにはここを使うくらいしか手がなかったり・・
素体状態
これは完全新規デザインということになるんですかね?
EVAクリエイティブスーツを脱いだ、いわゆるインナーのみの状態に換装が可能です。
腕部と脚部はそっくり交換するかたちで、さらに胸部および腹部の前面パーツとバックパックも交換します。
スーツ装着状態ではデザインの関係上一体になっていた胸部と腹部のパーツが分割され、本来備わっていた胸部可動が解禁されました。
厳ついアーマー類がなくなったことで、幼さにさらに拍車がかかった感じですね。
バックパック
これはバーニアではないんだなぁ。どういう機能があるのかよくわかりません。
宇宙に詳しい人ならわかるのかな。
とりあえず、一見バーニアっぽいパーツはボール可動でぐりぐり動きます。
付属品
スピアフラッグ
その名の通り、ポールの先端に槍の穂先が付いた旗。あるいは旗を着けられる槍。
手持ちの武装(?)としては、今回唯一の付属品です。
ポール部分はシルバーとブラックで全塗装済み。
フラッグパーツはブラックのほかにクリアグリーンのものが付属。
どちらにもコジマプロダクションの会社ロゴが印刷(ブラックは両面、クリアグリーンは片面)されています。
左右に2枚のフラッグを取り付けることもできます。