たより22 種について
みなさんは作物の種について考えてみたことあるでしょうか。
作物を育てている農家の方ならご存知だと思いますが、作物を育てたことのない方は種についてあまり知らないというのが普通かと思います。
私も少し前まではよく知りませんでした。
ただ、F1種という言葉を耳にする機会が多かったので、それって何だろう?もっと詳しく知りたいとずっと思っていてセミナーに参加したり種に関する本を少し読んでみました。
野菜の種には、「固定種」と「F1種」があり、
昭和30年頃までは、固定種が一般的でしたが、現在私たちの口に入るほとんどの野菜はF1種から作られたものです。
<固定種とは>
いい野菜の種を選別して採り、品種改良を繰り返した結果固定化したものです。
・自家採取できる
・大きさがそろわない
・収穫時期がそろわず、できたものから収穫する
<F1種とは>
first final generation
異なる系統の親を人工的に交配させた一代目の種です。
・二代目以降はうまく育たないので毎年種を買う必要がある
・大きさがそろう
・収穫時期がそろう
・
F1種は、農家にとっては、大きさや収穫時期がそろうので育てやすく売りやすい。
種苗業者にとっても毎年種を販売できるので利益が上がる。
ということになりますが、
本当にそれでいいのでしょうか?
F1種というのは、一代目限りの種、つまり子孫を残せない種、生命エネルギーの低い種
そのような種で作られた作物を体に取り込んでいては、人間の体も弱くなるのは当たり前です。
現在の種というのは、下記のものが増えています。
・海外で作られている
・新品種を作るために放射線を照射している
・遺伝子組み換えをしている
・ゲノム編集されている
伝統野菜と書かれている種でも、日本で作られているものとは限りません。
さらに、放射線やゲノム編集など、どんどん人工的なものによって種が開発され自然から遠ざかっています。
人間も作物も同じいのちです。
人間の手で勝手に不妊症にさせられたり、遺伝子を操作されたりしてはたまったものではありません。
F1種というのは、
クローンのように均一なものなので、例えば種に耐病性をつけたとしても、もっと強力な虫が発生すれば、均一なので全滅してしまい、もっと強力な耐病性をつけなければいけないもしくは農薬が必要ということになります。
固定種というのは、
長い年月をかけて、その土地や気候に合った種になっており、種の中に長い年月の記憶が組み込まれています。さらに均一ではなく個性豊かなものなので、虫が発生しても全滅せずに強い物は残り、そしてその記憶が子孫に受け継がれます。
農家ではない者でも、
固定種で自家採取している農家から作物を購入したり、家庭菜園で育ててみたりすることで、絶滅の危機にある固定種のいのちを未来へつないでいくことができます。
私たちの子孫が未来で豊かな生活をおくる為にも固定種を守っていかなければいけません。