鹿屋の未来をひらく5人 挑戦を、ちからに。 Vol.04
2020.03.26 08:41
見えない宝を、集める人。
農業生産法人 南橋商事
矢羽田 竜作さん
福岡県出身の矢羽田さん。
大好きな海釣りで仲良くなった現会長の南橋さんに誘われ21歳で入社。
2016年に社長に就任。地元の若者を積極的に採用する。
全力で遊べる仕事場。
海も山も、自然のリズムが息づいている。
そんな明るい風景の中に、
サツマイモの生産で
「今一番勢いがある」という会社があった。
社員の平均年齢は25歳。
営業部長、畑の責任者も20代前半だ。
42歳の社長・矢羽田さんは言う。
「若い子には自由に、
自分で考えるよう仕事をさせます。
繁忙期は夜遅くても笑いながらやっているから頼もしい。
そのかわり、遊ぶときは私も一緒になって、
とことん遊びます」。
ここ5〜6年の会社の成長を担うのは
青果用「紅はるか」だ。
「おいしくて、
貯蔵性もよく一年中出荷できる。
そこに、いち早く目をつけて生産し、
販路を開拓したことが大きかった」。
先輩農家たちの知恵、
こつこつ働く若いスタッフ、
そして全力で遊べる自然環境。
「この土地は宝物だらけ」と矢羽田さん。
「地元の若い子たちとやりたい。
海外にも出しているんだと胸を張れる会社にしたい。
農業のイメージを変えたいんです」。
うっかり見過ごしそうな地元の宝が、
矢羽田さんの手によって、
ここに集められている。
「形状も肌ツヤもいいイモを大量に作るのは、
ほんと難しい。地元の名人たちからも教わります」。
病原菌のないバイオ苗を使い、
自分たちの手で少しずつ増やす。たいへんな手間だ。
車やバイク、釣り、ジェットスキーなどの趣味も共通。
みんなで楽しむ。
矢羽田さん所有のビンテージ車(1931年製造)。
甘くて人気が高い「紅はるか」。
小さいものは焼き芋に、
大きいものは天ぷらなどの加工用に。
購入できるお店
農業生産法人 南橋商事
鹿児島県鹿屋市輝北町上百引3933-1Tel.099-486-1141