パリから見えた今の日本
コロナウイルス がヨーロッパに膨大な影響をもたらしてから、
毎日更新される情報、感染者数と死亡者数。
フランスでは、29000人以上の感染者と1600人以上の死亡者になりました。
今週に入り、感染者死亡者共に増加率が上昇しているようにも思います。
そして、中には若くして命を落としてしまった方もいます。
当初は日本に帰国しようかと悩みましたが、
この状況どう考えても帰らないほうがいいと判断し、
パリで引きこもり生活を送っています。
そんな中で、今週に入り日本でも大きく変化があったと思います。
◉オリンピックの延期
◉週末の外出自粛要請
海外在住者からの視点では
◉ANA・JALともにパリ発日本行き往復直行便が3月29日より約1ヶ月欠航予定
◉中国、韓国に加え、欧州21か国およびイラン全ての地域からの入国禁止
(日本国籍は入国可。ただし入国時にPCR検査を受け、必要に応じて結果が出るまで待機(最長2日間)。またこれらの国から入国(帰国)した全ての人に対して14日間の自主隔離と公共交通機関(バス・電車・国内線航空便)を使用しないことが求められています。)
最初に言いたいのは、
私は専門学者でもなければ医療関係者でもないので、
全てニュースなどによる情報をもとに独自の考えを述べているだけです。
まず、オリンピックが延期されてから、国はコロナ対策を急に始めたように思います。
それでも、まだ決め切れていない案件が多すぎます。
またオリンピックが延期になった途端、日に日に東京都の感染者数が増加してきています。
そして、メディアでは都市封鎖の可能性が仄めかされるようになりました。
3月25日から3日間連続で40人ほどの感染者が確認されています。
3月27日に発表された全国感染者は、100人以上です。
この事態になって初めて1日で確認された感染者が100人を超えました。
こちらはジョンズホプキンス大学の新型コロナウィルスマップが日々更新している3月27日までの統計グラフです。
下記のページより引用
もちろん、統計的に見ても、世界からみても感染者の比率はかなり少ないです。
でも、日々更新される感染者数は増加傾向にあるのは一目瞭然です。
確かにフランスをはじめとしたヨーロッパ各国では、
中国や日本がコロナウイルで大変だった時、通常通りの生活を送っていて、
「私たちの国には関係ない」そんな態度だったかもしれません。
日本にクルーズ船が入ってきたとき、
日本人の多くがコロナウイルスに怯えたことでしょう。
でも、今はどうでしょうか。
ただ、世界中のニュースを見ていて思うことは、
日本も今のままでは危ない状況にあるということです。
あくまでも可能性にすぎませんが、そういった意見が多いのも確かです。
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現在、世界の4億人近い子供たちが学校閉鎖のため学校に行けていません(ユネスコより)
世界の2500万人近い人々が失業する(した)可能性があります。(国際労働機関・ILOより)
世界各国で経済が停滞していて、EU内では第二次世界大戦後最も最悪の状況になると言われています。
医療機関が崩壊している状況にあります。医療設備が整っていない国でも感染は拡大しています。
今世界では、
政治家も医者も看護師もウイルスに詳しい研究者も
誰もが経験したことのない状況にあります。
ここで大事なのが日本人の国民性と自身の判断力だと思います。
私は、確かな判断力をつけるには膨大な知識と自分なりの近未来予想ができることが必要だということをこの海外生活で学びました。
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来年も日本では綺麗な桜が咲くことでしょう。
今は待つ時です。
映画ターミナルの劇中で、トム・ハンクス演じるビクターが空港から出国できなくなった時、彼は法を犯すことなく、知恵や知識を付けながら空港内で出国できる日をただひたすら待ち続けたように。。
コロナウイルス が役目を終えるまで、
ひたすらに待つのが私たちにできることだと思います。
高齢者のためにも、医療関係者のためにも、家族や友達のためにも、
そして、何より自分のためにもそれが一番だと私は思います。
これ以上日本の感染者や死亡者が増えないよう願う、ただの学生からは以上です。