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エキウミ:茅ヶ崎のローカルインタビューメディア

【Smileの良子さん】 みんなを笑顔にする手段は、たまたまお店を出すことでした

2020.04.01 21:00

(前回の記事はこちら → 「りょうさん」に会いたくなる。笑顔が生まれる雄三通りの雑貨屋。


■残像が残るくらい抜群の存在感


――― 今年で何年目を迎えるのですか?


良子 今年で2年目。何も分からないまま2年が過ぎましたね。


――― お店ができる前は何をされていたのですか?


良子 カフェとかアルバイト経験はありますが、会社員として勤めた経験はありません。学生時代から付き合ってた彼と結婚して「働かなくて良いよ」と言ってもらえて。ずっと主婦をしてました。


――― そうなんですか!


良子 それでお店できてるって奇跡だと思いません?(笑)


――― すごい、、でも急にお店を作ったわけではないんですよね?


良子 はい。子育てひと段落前に友人から「りょうちゃんに合う店があるよ」ってハワイアン雑貨屋を紹介されて。そこで約一年半働いてました。


――― 以前も海を感じられる雑貨屋さんで勤務を


良子 シフトは入っても週2とか。レアキャラなはずのに、初めて会うお客様から「見たことある!」とか「知ってます!」って言われるほど目立っていて。


――― 当時からお客様との距離が近かったんですね


良子 最初は業者さんまで私を店長かと勘違いして、みんな名刺持ってくるんです。だから「あ、私バイトなんです。店長呼んできますね!」って(笑)


――― さすが、残像が残るくらい抜群の存在感です


良子 それくらいすごい楽しんでやっていました。可愛い雑貨が多いから販売も楽しかったけど、何よりもお客様との対話が楽しかったんです。


――― どんな会話をされてたんですか?


良子 「ハワイ行ってきたんですね!写真見せてください!」とか「(お客様がかぶってる帽子)可愛いですね!どこで買ったんですか?」とか(笑)


――― 営利目的が感じられず、お客様にとっても心地よいものですね


良子 今もそうだけど、商品は勧めてなくて(笑)お客様から「いくらですか?」って聞かれて、金額を一緒に探したり。(商品を)可愛いですよね!と共感できるけど商品の説明はあんまり。。


――― 自然な会話からりょうさん(=お店)のファンが増えて、結果として販売促進になっていたんですね


良子 茅ヶ崎の人は明るくて、とにかく喋りたいって方も多いから波長が合っているのかも。若い頃、都心でも接客してたけど、ドライでこんなに楽しくできませんでした。


――― 接客の基盤になるほど、当時のアルバイト経験が生きているんですね


良子 本当にあそこは特別です。ベストメンバーと呼べる大好きなスタッフ達にも恵まれて。独立して店に私一人で、寂しいって言えばお店にも来てくれるし。


↓オリジナルブランドの看板。大好きな仲間達と一緒に撮影されたお気に入りの1枚


■発言を変えたら、色んなことが動き出した


――― 前職の仲間達の支えが大きいんですね。そこからなぜ独立することに?


良子 ある時ふと、みんなが笑顔になれるお店を開きたいっていう気持ちが生まれたんです。今でも「私、お店を開くわ」って断言した日を覚えてるのですが、その日から色んなことが勝手に動き始めました。


――― 言い方を”開きたい”から”開く”に変えたことで・・。オープンまでのお話をお伺いしたいです。


↓店内に置かれた"夢BOX"自身の実体験を元に「〜になりたいではなく、「〜になると書いて入れると叶うとか


良子 “みんなを笑顔にしたい”を軸に、お客様が何を買ってくれるのか全部見たかった。だからお店は、狭くて距離が近いところが良くて。でも紹介してもらう物件は広いところばかりで、、


――― お店のコンセプトと少しずれてしまう


良子 そんなある日、(plenty’s店主)長谷川さんから「移転するし、ここでやらない?更新もあるし来週には決めてくれると嬉しい!」「え〜!」みたいな(笑)


――― 突然のお誘いですね!


良子 規模間がイメージにピッタリで気に入って。急いで家族会議をし「ママ、やりなよ」って背中を押してもらい、一年経たずにオープンしました(笑)


■今もりょうさんを支えるバディの存在


――― 独立してお店を立ち上げるって大変そうです


良子 前職のアルバイト経験しかないし、もう大変でした。商品調達から、デザイン考えたり、ご飯も出すから保健所に行ったり。時間に追われる毎日で、オープン前はワンワン泣いてました(笑)


――― 今のりょうさんのイメージからは想像がつきません!


良子 正直ひとりぼっちでお店をすることに自信がなかったです。みんなが手伝ってくれて当初4月にオープン予定でしたが、5月まで延ばして(笑)


――― そうだったんですね、、


良子 普通ニューオープンの時ってオープンセレモニーしたり派手に宣伝すると思うんですが、レジ打つの怖い、お客様来たら怖い、って思いがあって、こーっそりオープン(笑)いつも半開きで、何このお店って思われてたかも。


――― どうやってその時期を乗り越えられたんですか?


良子 自分でやりたい!と決めたから努力はできました。でもそれ以上に、前職のアルバイトメンバーの存在は本当に大きくて。特に”なつ”の存在が私の支えでした。


↓自分の娘のような大切な存在の"なつさん"と


――― その方は、どんな方なんですか?


良子 血は繋がってないけど家族同然のバディです。開業前、店内のディスプレイを一緒に選んで配置してくれたり、泣いてた私の横で「大丈夫、大丈夫」って声をかけ続けてくれたのは彼女でした。自分の分身として一緒に一から作ってくれたんです。彼女がいなかったら、ここは無かったかも。


■ここに立っているだけで意味を感じる


――― そんな素敵な出会いが今日のSmileに繋がっていたんですね


良子 そこから徐々にお店を続けていると、ここに立っているだけで意味を感じるようになりました。ここに立ったら、妊娠したい方が妊娠したり、カップルが生まれて結婚したり。商売はできてないけど、見届けることができるなって。


――― 素敵ですね。りょうさんの今後の展望はありますか?


良子 商売的にもっと上手く回して、笑顔になる人を増やしたいです。お店の外でもSmile(の商品)を身につけてたら、今日なんか楽しいなって思ってもらえたりとか!


――― 最後に、雄三通りを盛り上げるためのアイディアをお伺いしたいです。


良子 もっとみんなに通って欲しいですよね!何かを宣伝しないと案外通らない通りですよね。そうだなぁ、、雄三通りにあるお店が同じ日に露店をするイベントとかやりたいです。


――― Smileさんでは、たまに露店もされてますよね


良子 結構盛り上がるんです。インスタグラムでしか宣伝してませんが、神奈中バスから「なんか楽しそうなことやってる」って見て来てくれる人も多いんです。だから、宣伝の仕方ですよね。楽しそう、可愛い!とかでも十分効果はありそう。


――― Smileさんらしい最高に楽しそうなアイディアです。とても素敵なお話をありがとうございました。インタビューは以上です。


(おしまい)




【湘南茅ヶ崎・雄三通りで会えるあの人】Smileの良子さん

・第1話 「りょうさん」に会いたくなる。笑顔が生まれる雄三通りの雑貨屋。

・第2話 みんなを笑顔にする手段は、たまたまお店を出すことでした




▼Smile(雑貨屋)

住所:茅ヶ崎市東海岸北1-7-23/営業時間:11:30~17:00/定休日:水曜・日曜隔週 (不定期あり)/Instagram




▼インタビュー・編集 瀬野尾友美

東京出身。これまで他拠点でウェディングプランナー、ホテルでのコンサルタントを経験。仕事だけの人生ではなく、より豊かな暮らしに興味を持つ。昨年末に退職後、縁もゆかりもなかった茅ヶ崎に移住。住んで1週間で茅ヶ崎の虜に。茅ヶ崎のマチ、ヒトの魅力を発進したいと思い立ち「エキウミ」に参加。