タイの山岳民族の家に泊まった話し
タイにはミャンマーとの国境付近に多くの山岳民族が住んでいる。今回僕は、ラフ族とアカ族の村に泊まらせて頂く事になった。
民族間の村自体はそこまで離れていないが、言葉も文化も違う事には非常に驚かされる。 また村には決まりがあり、絶対に触れては行けない物や写真を撮っては行けない物が存在し、事前にミラー財団よりレクチャーを受けていたが、少々緊張をして村を訪問したのである。
下記が今回、お世話になったホームステイ先である。ちなみにラフ族
村には鶏や、犬、豚が至る所におり、放し飼いされているのだ。 このような動物や虫対策ということもあり、高床式の家である。 家はベース竹で出来ており、床や壁は隙間が空いているので、夜は蚊帳の中で寝るのである。
さっそく村を1人で散策し、村の住民にあったら覚えた挨拶を試してみる「アボウジャ」(こんにちは)
やはり笑顔で挨拶は全世界共通である。 みんな笑顔で挨拶を返してくれるではないか!
そして、近くで家を建てている建設現場に行き、挨拶し様子を見ていると、お酒を飲んでいる大工らしきグループから一緒に飲もうとお誘いを受けたのだ。
30度ぐらいあるお酒をショットで一気で3杯飲まされたのはきつかったが、ジェスチャー等でやり取りをして交流が図れたのは非常に楽しかったのである。
そして村のホームステイ先のご家族との食事風景である。
竹は非常に万能であり、料理、家具、建築材料等様々な物に使えるのだ。
今回は卵料理と、ご飯を竹で炊いて作ったのだ。 蟻も大量に入っていたのだが「蟻も美味しい」とのことで、取り除かずにそのまま調理笑
今回のホームステイ先の家族は祖父母も含め、8人ぐらいいて賑やかなご飯になった。
しかも客人の僕がいるので少し豪華にしてくれたのだ。
ラフ族、アカ族は親族を大事にしており、50世代前までを家族とし、非常に大切に考えているとの事で、日本で僕が祖父母と一緒に済んでいないという事を伝えると、非常に不思議がっており、ここでも文化や思想の違いを垣間見る事が出来たのだ。
食事が終わり子供たちと遊んでいると、何やら木の葉っぱをもぎ取って茎の部分をかじるジェスチャーをしているではないか。
実際にかじってみると、レモンのような酸っぱさがあるのだ。
この他にも、生活における様々な知恵を教えてもらい、日本ではできない貴重な経験をさせてもらったのである。
そして驚いたのが、このような村でも普通にタイのテレビ番組が放送されており、夜は家族とみんなでドラマを見たのである(タイで人気のドロドロ恋愛系のドラマである笑)
ラフ族はラフ語を話すが、テレビで放送される言葉はタイ語であるのだ。 村の子供は小さいながらにして既に2カ国語を話す事が出来るのだ。 こちらも非常に驚いた。
そして二日目は、ラフ族の村からアカ族の村へとトレッキングにて移動 約3〜4キロの道のりである。
アカ族はアカ語をメインとしており、挨拶も異なってくるのだ。
ウドゥタマ(こんにちは)である。
アカ族は伝統的な服があり、日常生活の中でも下記の派手な服を来て生活をしていたのだ。 しかし実際に村に行ってみると、村の住民全員がラフな半袖やスパッツや短パンを履いて生活している。
また、村には子供や高齢の人しかおらず、年頃の人たちはみんなバンコクなどの都会に働きに行ってしまっているとの事で、村の伝統も薄まりつつあるとの事。 生活を豊かにする為に都会に行く事は良い事であるが、伝統が薄れる事も村の住民としては受け入れがたい事実であり、山岳民族の中でも近代化により格差以外にも大きな問題が生まれている事を肌で感じる事ができた。
今回は、僕が客人として村に来たという事で、伝統衣装を来て、一緒に伝統ダンスを踊らせて頂いた。
今回村の住民と共に生活をして、日本では触れる事の出来ない思想や価値観に触れ非常に勉強をさせて頂いた。
まだまだ世界には、自分の知らない領域がある
「日本」がベースの自分にはまだまだ受け入れられない領域が多かったのも事実。
なにより、村の水により、この旅で初めて下痢をした時は辛かった笑