ちょっと嫌なことは覚えない。暗記のコツをシンプルにお伝えします
シンプルに言えば、脳のお仕事の一つは「忘れること」です。
大量に入ってくる情報を取捨選択し、頭の中の新陳代謝をするのが脳の役目です。全部が全部の情報を大切にしていたら、それこそ頭が持ちません。
では、脳が拾う情報、記憶しておく情報とはどんなものでしょうか。ちょっと考えてみてください。
答えは簡単ですよね。あなたにとって大事な情報は記憶されやすいです。基本的に「大事な情報かどうか」は思い出す回数によって判断されます。より多く思い出される情報は大事ということです。
他にも、感情とセットの情報は頭に残りやすいです。特に、好きという感情とセットのもの、ポジティブな感情とセットのものは記憶しやすいです。これは生存本能が関係しているのでしょう。「良い」と思えるものを強く記憶することで、生存確率や可能性を上げようとしているのかもしれません。
また、すごくマイナスな情報も生きていくためには大事ですから、トラウマのような強い負の体験も頭に残ります。それを教訓としたり避けて通ったりするためですね。これも生き残る確率を上げていくためです。
ということは、頭からどんどん消えていくのは、繰り返し思い出しもしない、感情的にも「ちょっと嫌だなぁ」ぐらいの情報になります。または「興味ないなぁ」みたいな情報です。
そんな感じの情報は折角入れてもどんどん脳によって断捨離されていきます。
だから苦手だと思っている科目の情報って覚えにくいんですよね。大好きなゲームのキャラクターはすぐに覚えられるのに。
僕らは感情の生き物で、その感情の力は絶大ですから、すぐさま気持ちを変えろと言われてもなかなか難しいものがあります。苦手な科目を好きになれって言われても難しいですよね。
ですから、まずは繰り返すことから始めましょう。少しだけネガティブな感情を持つものや全然興味のないものも、繰り返し思い出すと、脳が「え、これ大事なの?」と錯覚してくれて、残しておいてくれます。そんなことを続けていくと、テストで良い点数が取れたり解ることが増えたりして、ネガティブな気持ちが薄まるかもしれません。
長い目で見れば、そのものについてよく知るということが感情をガラリと変える一手になることもあります。知ることで、パラダイムシフトが起こることもあるということです。あんまり興味のなかった芸能人のライブに行ったら途端にファンになることってありますよね。
大切なことは、いつも行動が局面を変えるということです。「暗記苦手だなぁ」とただ思っているだけだったり、「なんか楽な方法ないかなぁ」とただ考えているだけでは、現状は変わりません。
変えたい今があるのなら、どうか行動を。その行動が、あなたの世界を変えていきます。
暗記って、何にでも必要だもんね。
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