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Collegium Aureum = Golden College

2020.03.30 12:51

1970年代は私にとってクラシック音楽を吸収するまたとない時期でした。

公立高校に合格して、お祝いに買ってもらったTrio社のST-6Jというという4チャンネルステレオで30cmのLPレコードを聴く喜びはそれまでの音楽生活には全く比較できない、それはそれは充実した時期でした。

高校2年生から卒業するまで仙台の下宿というか一人用の狭いマンションでしたが、そこに宝物のステレオを置き、浴びるようにクラシックのLPを聴きました。

ドイツ・グラモフォーン、デッカ、フィリップス、EMI、CBSソニー、ドイツ・ハルモニア・ムンディ、アルヒーフというレーベルのクラシックレコードはそれこそ盤面がすり減るんじゃないかっていうほど聴きまくりました。

その中でドイツ・ハルモニア・ムンディっていうレーベルで聴いたバッハの管弦楽組曲、ブランデンブルグ協奏曲はコレギウム・アウレウムという古楽器の合奏団の演奏がとても気に入っておりました。ヘンデルの水上の音楽を仙台のヤマハ楽器で購入して音を出した瞬間に鳥肌が立ったのは今でも忘れません。

指揮者がいない合奏団の自然な流れを主体にする演奏で、ヘンデルの抜けの良いハーモニーが心を捉えました。1971年の録音です。

で、その後いろいろなオーケストラでヘンデルの水上の音楽は聴いてきました。

でも、このコレギウム・アウレウム合奏団のゆったりと自然に流れてゆくスタイルが一番のお気に入りです。

テンポのゆったり感。これに尽きます。指揮者が無理やりぐいぐいテンポをいじったり、

コネまわしたりっていう不自然さがないんです。ヘンデルの水上の音楽は他も聴きますが、落ち着きたい時はこれです。

ですから、今、新型コロナウイルスの恐怖が襲ってきております。そういう時こそこの演奏を聴くべくスコッチのシングルモルトをちびちびやっております。