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国試塾ネクストステージ

午前第15問

2020.03.31 14:29

 75歳の女性。Parkinson病。Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅣ。歩行時に小刻み歩行、突進現象、すくみ足が出現する。

 歩行練習として適切なのはどれか。

1. 速く歩く。

2. 広いところで歩く。

3. 床に引いた一本線上を歩く。

4. 目標地点の手前を注視して歩く。

5. お盆に載せたコップを運びながら歩く。



解答: 4


解説

1.速く歩く。


 速く歩くことは、加速歩行から突進現象を誘発する危険がある。


3.床に引いた一本線上を歩く。

5.お盆に載せたコップを運びながら歩く。


 精神的緊張や焦りはすくみ足を助長する。



4.目標地点の手前を注視して歩く。

 

 歩行開始時、方向転換時、対象物に近づいたとき、狭い場所に入ったときなどにすくみ足がみられる。

 視線は近づきたい対象物より遠くにそらし、最短距離ではなく側方から弧を描くように近づくようにする。


2.広い場所を歩く。

 

 すくみ足は狭い場所で出現する。よって広い場所を歩くことは歩行練習として適している。