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ピアノ弾きの覚書

トリノ鑑賞室〜シューマン

2020.03.31 14:41




こんにちは。



ここ数日、コロナウィルスに関する情報はあまり触れないようにしています。

だってこの話題ばかりだもの。

暗くなる。





で、今日のトリノ鑑賞室です。




今日はシューマン。(相鉄ローゼンのシューマンではないですよ🤣)



ピアノ協奏曲イ短調を聴いています。

この曲は私にとっていろいろと思い出がある曲で、イタリアで一番最初に病気で入院した時からのお付き合い。



確か4月だったかな?このピアノ協奏曲を演奏する機会が準備されていた3週間前に、緊急入院をしました。命が危ないほどの状態で1人留守番をしていた私を、フランスから帰ってきた主人に夜間救急に連れて行ってもらいました。



そこからちょうど3週間入院治療。ベットの上で泣きながらこのシューマンのピアノ協奏曲を聴いていました。



コンサート前日に主治医の先生に特別外出許可を出していただき演奏会場へリハーサル。

なぜかリハーサルの日のことは全く覚えていません。

終了後病院へとんぼ返り。


そしてコンサート当日、事実上の退院をさせてもらって自宅にドレスを取りに行きその足ですぐに会場へ向かいました。

まあ〜今考えると無理なことしてたもんだ。

演奏後楽屋に戻った私は呼吸困難で、立っていられなかったです。でも演奏はできるのね?😅不思議。

若かったからできたのかな?と今思います。(でも2019年1月のリサイタルも病中だったか😅)




ちなみに、今聴いているのはその入院時に聴いていたものではありません。




今こうして聞き返してみると、もう一度勉強しなおしたい、と思っています。

その退院後の何年後にも違う病気で演奏リハビリとしてこの曲を演奏する機会がありましたが、その都度にやはり耳も手も、頭も違う。



折角なら次に演奏する機会があれば、病後ではなく健康な時に真正面から向かいたい曲です。

シューマン万歳🙌