意外と多い!〜坐骨部の痛みへの治療〜
〜坐骨部の痛み〜
ある日の治療例。
治療がいい結果に繋がったようでその内容を投稿します。
10年以上前から続く坐骨部の痛み。
この部位の痛みは特にランナーの方や、慢性的な坐骨神経痛やそれに似た症状をお持ちの方に多く見られる症状です。
◉座っていると坐骨部が痛む(大腿部の後ろにだるさがくる)
◉走り始めに坐骨部周辺が固くなって動かない(走り始めると少しまし、練習後痛み増える)
◉前屈すると強い張り感を坐骨部に感じる。
以上に当てはまる方はこの投稿が参考になるかと思います。
まず大切なのが『何が』痛みの原因となっているか、です。
仮に坐骨神経痛の場合は腰椎からの何らかの原因で問題となっている事がありますが、私の印象としてはそれは少数なのでは?と言う感じです。
そもそも坐骨部周囲に問題がある事の方が多くある印象です。
さて、一概に坐骨と言っても実は大きな範囲を持っています。
モモの付け根に触れる坐骨は骨全体のほんの一部です。
今回の患者さんは、この坐骨の外側にポイントがありました。
(下記の絵で青く表示されている所全体が坐骨です。今回はその中の赤字で記した小さな範囲を刺激すると痛みが大幅に改善されました。)
私はとにかく痛みの原因が何なのか、と言うコトに時間をかけます。
この治療ポイントに行き着くまでに
◉同側の仙腸関節
◉ハムストリングス始起部
◉大内転筋始起部
◉仙結節靭帯
◉多裂筋
◉梨状筋
◉小、中臀筋
主にこのあたりを治療し、その都度反応(変化が少しでもあるか)を確認しながら治療を進めました。
この赤字で示した坐骨部の骨側にかなりの鍼刺激を行いました。
本当に小さな範囲でした。
いいポイントに刺激が入ると組織的な損傷がない限りは劇的に効果が出ます。
治療後のベッドサイドでの確認で患者さんよりOKが出ました。
翌日も『嘘のようにトレーニングを行えました』とコメントを頂きました。
この仕事を15年以上やっていますが
いつもこのような発見や喜びがあります。
そして諦めずに通院してくれた患者さんのお陰でもあります。
いい治療をするためには何としても良くなりたいと言う患者さんの想いが必須ですからね。
私は特別、技術的に優れているわけではありませんが、痛みに対して諦めがすごく悪い方です。笑
そんな治療を必要としてくださる方、お待ちしております。