心臓手術のローカルルール
術前チェック
CT
関連血管を全てチェックする。
カテーテルを入れるICV (Internal Cervical Vein) からIVCにかけて。
Coronary sinus, PLSVCのチェック
大血管の性状、大静脈に奇形がないかをチェック。
緊急時にF-Fで回せるか足の方まで血管をチェックする。
準備
心臓外科一式のオーダーを出す。TEEの受付をする。
TEE, プローベカバー TEEの機種をチェックしておく。
自己血回収バック(シールは主科がオーダーしていて、ナースが出してくれる)
薬剤一式 トラネキサム酸2g, ファモチジン20mg, 抗生剤
Perfusionistにお渡しする薬剤 :ネオシネジン2A / 20ml, ニカルジピン2mg/20ml or 原液
手順
(Main Anesthesiologist)
麻酔導入:
ASでは、血圧を下げないように!昇圧をしてから導入する。
NA1A + NS 49mlをV-lineより持続投与 または 点滴ボトルにネオシネジンを1A混注して全開投与など方法は様々。
MDZ + Fentanyl or Remifentanil + Rb で挿管。
eye patch, TEEを挿入。
(Another one)
導入している間に、A-lineとVolume lineを採る。
もちろん、導入前にA-lineを採ってもよい。麻酔科医の好み。
A-lineを採ったらすぐに、MEさんが採血して、GASとACTを測定。
(Operater)
尿道カテーテル挿入
(全員)
肩枕
(Main + Another)
Head down positionとし、CVの準備。
白とグレーはシュアプラグ、茶色はそのまま。白とグレーのどちらが近位??
ドレープは、Headを足側にするとよい。正中よりも右よりに穴がくるようにする。外頚静脈の位置を確認して、見えるようにしておくと、最後の4点固定の時に楽。
ICV穿刺をしてすぐに採血を出してしまう。
その後に、ガイドワイヤー挿入して、あとは普通にCV挿入。
挿入し終わったら、自己血を取る場合は、茶色に延長チューブをつないでMEさんに渡して、自己血を取り始める。
(全員)
最終体位にする。離被架を立てる。
(Main)
ルートに薬剤を繋ぐ。
白:昇圧系 カテコラミン(上から順番にDOB, NA)
グレー:その他の薬剤 または 降圧系
茶色:CVPだけど、三活付けてそこでshotできるようにしておく。
ただし、CPBが始まって、陰圧脱血の圧が反映されてしまう場合は、茶色以外をCVPとして、適宜繋ぎかえる。
TEEで全てのルーチン画像を撮る。
手術スタート
胸骨切開、心膜切開は侵襲が高い。
ヘパリン化。(現在は、400U/kg位多い方がよい。)+ Ao canulation に向けてここからPropofolを開始すると、血圧が下がってGood! Ao canulationに向けてsBP < 100 mmHgとする。
2分後にガスとACT。この場合は、ヘパリン化されているので、普通シリンジでACTを提出して良い。
Epiaortic Echo:エコーの機械の操作方法を教えてもらう。
Ao 挿血管挿入:Echo work LAX で上行Aoを追えるところまで見る。と下行Ao
挿入し終わったら、脱血管挿入時の大静脈圧迫時の低血圧に向けて、ネオシネジンのbolus投与。
脱血管挿入:Echo work Hepatic Veinを出しておく。
もし、2本脱血の場合、SVCに脱血管が入った時点でpump on。 IVCへの脱血管挿入時に呼吸運動が邪魔になるので、pump onした時点でTVやRRを下げる または すぐに脱血管が挿入されることを予想して呼吸を止めてしまう。
Pump On:Vital check
必ず、TEEにてLAXおよび下行Aoをチェック
点滴を止める。呼吸を止める。
レトロ:TEEにてガイドする。カフが嵌る程度に。ただし、RAにある程度Volumeが入っていないと、CSが分かりづらい。その時は、PerfusionistからVolumeをもらう。
ベント:A弁ならばLV vent。僧房弁直下であることを確認。
TEE work : まず腱索レベルでの短軸を出して、X-planeとする。LVにカテーテルが
入ったことだけまず確認する。次に、短軸像で、深すぎない事をチェックする。
腱索レベルで十分。
M弁の手術ならばLAに留置。左心耳に刺さっていないか確認する。
ただし、pump onをした時点で縮むので、最初にどのviewで左心耳が出るのかを
チェックしておく。
Ao clamp:Echo work LaxでAoを噛めているか確認。すぐにplegiaが行くので、ARやLVが張って来ないかを確認。もし、ARがある場合、心停止が得られるかどうか、LVが張ってこないかをチェック。LVが張ってくるからといってベント吸引を増やすと、plegiaがcoronaryへ行かない。LVを用手的に押してもらう。必ず、LVが張って来ないかを確認して、お知らせすることが大切!!
大動脈切開
A弁観察
A弁切除
弁輪糸かけ
人工弁挿入
このあたりからカテコラミンを始めておくと先まで満たされる。目安としては、心機能は何も使用しなければ術前と同等以下であると想定する。
ASは、マッチョな心筋であるため、一度動き出すと狭窄での圧較差が無くなっているため、血圧⤴️⤴️。基本カテコラミン不要。VolumeでCPBからおろすことを考える。むしろ降圧薬準備。
左室流出路が狭窄しそうな程の心筋肥大がある場合は、オノアクト、ジルチアゼム(ヘルベッサー)。
ARは、人工弁の軽度の圧較差を受けることとなるため、術前よりも軽度のAS負荷と考える。もともとの左室心筋は、ペラペラで容量が大きくなっているため、前負荷を保ち、更なる左室拡張や機能不全を防ぐために、変力薬の補助が必要となることがある。もし決め打ちするならば、まずはDOB 2ml/hrくらい?
Ao吻合
Ao declampに向けて、ペーシングワイヤーが降りてくる。VVIで設定しておく。HR40start。
Ao declamp : 脈を見る。自己脈が出るか?Vfではないか?
もしVfでも、full flowで回っているので、慌てる必要はない。
Vf時の対応