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グローバル展開のヒントをニューヨーク「一風堂」から得る。海外1号店にマンハッタンを選んだラーメン屋の日本らしさ×アメリカナイズの融合

2020.04.04 09:00


こんにちは!ニューヨークでコリビング(Co-living)ビジネスを展開する「Crossover」が提供する、起業家支援プログラムに参加している増澤望美です。

これから2か月間、ニューヨークで生活することになります。


起業家支援プログラムついては、プレスリリースをご参照ください。

>>2か月間のニューヨーク滞在費が”無料”に。起業を目指す若者にチャンスを。20代での海外起業から9年目、ニューヨークのシェアハウス&Co-living「Crossover」代表取締役 君島和也よりメッセージも


ニューヨークにいると、「日本とは価値観も文化も違う世界でのビジネス展開はどのように行うのだろう」そんな疑問がふつふつと湧いて来ます。

そこで、今回は日本でも知名度が高く、ニューヨークで大きなラーメンブームを巻き起こした「一風堂」へ。

世界展開を成功させた現場をこの目で見てみたい!そう思い、足を運んでみました。


世界的認知度の獲得のため、あえてニューヨークを出店場所に選んだ一風堂

ラーメンの一風堂が海外展開するにあたって、1号店の場所をニューヨークに選んだのには訳があったそうです。

元もと福岡生まれの一風堂は、1994年に「新横浜ラーメン博物館」に出店したことにより日本の中心である首都圏で有名になり、全国展開を進めるきっかけを掴みました。


その経験から、世界のヒト・モノ・カネ・情報が集まるニューヨークで成功すれば、次は世界的な知名度が獲得できると考えました。やはり世界を視野にいれたビジネスにおいて、ニューヨークという場所がもたらす価値がどれだけ大きいかが分かります。


ラーメン屋さんなのに、前菜からお酒まで味わえるニッポンの「oishii」

ニューヨークの一風堂で見られたのは、日本産ウイスキーやビール、日本酒、そしてワイン、カクテルと、お客さんがお酒と一緒にラーメン、そして一品料理をゆっくりと時間をかけ、楽しんでいる姿でした。

日本よりもバリエーション豊富なメニューが揃っていて、ラーメン以外にもサラダからカルパッチョ、枝豆からチキン南蛮まで提供されていました。中にはA5ランクの宮崎牛を使用した陶板焼きも。福岡から始まった一風堂ならではの「九州の食」へのこだわりを感じます。


わたしの隣に座っていたのは、旅行に来ていたフランス人カップルで、はじめての来店とのこと。このような海外の方が日本食を幅広く楽しめるよう、豊富なメニューが提供されているように感じました。


ニューヨークでも感激の日本式ホスピタリティの完成度

メニューの豊富さとともに驚いたのが、接客スキルの高さ。入店するとまず「いらっしゃいませー!」の大合唱で迎えられます。

日本の飲食店ではお馴染みの光景ですが、アメリカの飲食店でこのような光景はあり得ないので新鮮に感じました。あえて挨拶を日本語で行っているところも、日本の世界観を体験してもらうための工夫なのでしょうか。


アメリカでは店員さんが仕事中でも携帯をいじったり、世間話をしているのが普通。でも、一風堂のスタッフは皆キビキビと働いていて、まるで日本にいるのと大差ない光景でした。

それから、人種を超えても共通意識を持って行動することが可能だという事例を目の前で見ることができたのは、グローバル化が進む日本のビジネスに対しても心強かったです。

どの様に異なる人種で構成されるスタッフを統一して教育するのか気になるところですが……!


調べてみてわかったのですが、一風堂の海外店舗は、創業理念の共有・浸透のため積極的に日本のやりかたを指導しながら運営するスタイルをとっており、日本の経営理念、企業理念も翻訳して従業員に伝えているそうです。その努力もあって日本のおもてなし精神が実現できているのかもしれません。

ニューヨークという日本から遠く離れた土地で経験したからこそ、他店と差別化できる日本のおもてなし精神は、残すべき大切なものであると実感できました。


守らなければいけない軸となる理念はしっかり守りつづけ、現地のライフスタイルに合わせて変えるべきところは柔軟に対応する。実際に足を運んで体験した一風堂の成功例から、世界展開の秘訣を垣間見た気がしました。


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>>Crossover 公式サイト