今思うこと。
「ビール屋は黙ってビールを作りなさい、売りなさい」
といわれるかもしれませんが、昨今の状況を考えると一商売人として考えさせられるものがありまして、記録として残そうと思います。色んな考え方があると思いますが、自分の思うことをつづり、次こういったことが起こった時のために記録します。
2020年4月4日。今思うこと。
結論から入ると「メディア」ってほんまこわいですね。
メディア(media)とは、情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置のこと。
テレビも「メディア」新聞や雑誌、漫画、小説も「メディア」ラジオ、インターネットで目にするものも「メディア」そして、人の口から出る言葉も立派な「メディア」。もちろん僕がこういった内容をホームページ上でアップしている記事も「メディア」です。
年明けから徐々に不安があおられ、いろんな立場の人が色んな情報を発信するようになり、今では魔女狩りのようなムードさえ漂うような異常事態になっています。行動が過ぎて感染者として報道されてしまった大学生が周りから攻撃されて自殺しないか、社会的に殺されないか心配です。コロナではなく経済に殺される人が出ないか心配です。もちろん自分も。みんな平和に生き残ってほしい。
今日本では経済がほぼストップしかけています。医療崩壊が懸念されています。この事態を作り出しているのは紛れもなく「メディア」です。
テレビはお茶の間の怒りと不安とをあおり、視聴率を稼ごうとする。好意と奉仕の精神と自己顕示欲の表れか、不確かな情報がSNSで拡散され、情報に尾ひれがつき、怯えた人々が混乱し、各々の立場からの正義をぶつけ合い、社会活動が止まる。
この間は「●●地区の小売店に通っている人がコロナになった。」という噂から
「その商店の社長がコロナにかかった」極めつけは
「そこの社長の嫁は外国人だ」
とかいう噂が出回ってました。信頼してる人からの噂ってついつい信じちゃったりするんです。
ちなみにこれ、全部デマなんですよ。誰が言うたか知らんけど、つまらん伝言ゲームのおかげでこのおかげで小売店は一斉清掃、消毒を余儀なくされ、新聞でもデマが解消される記事が出ましたが今も風評被害に耐えてるんです。
これ、人の口という「メディア」が引き起こした災いです。コロナのせいにしてはいけません。
ラインにも多くの不確定な情報が送られてきます。
「知人から、、」「知人と懇意の議員からの情報ですが、、」「知り合いの医師からの情報、、、」
それを流している人はおそらく奉仕の精神で流しているのだと思いますが、この手の情報はデマですし、信憑性のないものです。それが証拠に「情報源は?」と聞くと誰も答えられない。ほんまに気を付けないといけないです。良心に基づいて動いた結果が災いをもたらしているんです。
テレビでも「阪神の藤波、味覚に異常を訴え」とでかでかと書かれてましたが、普通に風邪ひいて副鼻腔炎起こして鼻詰まったら味わからんくなるときあるし、しょーもないテンションでしょ-もない話題を上げるなと言いたいです。お茶の間もそれにのせられてビビってはいけません。
2年前、島で暮らす祖母が動けなくなり、島の人で担いで船に乗せ、救急搬送されました。
原因はインフルからの肺炎一歩手前の危険な状況で、すぐさま感染対策用の個室に移され、治療が施されました。その間お見舞いは控えて最低限の生活用品を病院に届けます。
病院の隔離体制もしっかりしてました。老朽化した市民病院ですがみんなプロです。完璧な対応でした。島で助けてくださった方も帰宅後すぐに手洗いうがいを行い、祖母は回復し、そして祖母からインフルが伝染することはありませんでした。
もしこのまま「メディア」が不安をあおり続け、医療崩壊が始まったタイミングで祖母が罹患していたら間違いなく死んでます。残念ながら風邪でお年寄りは死ぬんです。医療サイドがが混乱すればこの体制は崩れ、医療機関がウイルスの温床となりかねません。
2009年の新型インフルのデータによると、受診患者が一番多く亡くなられているのが70代で3%、山中教授のサイトでは、「70歳以上の感染者では感染者のうち10%近い方が、数週間以内に亡くなっています。(これは日本のデータではなく海外のデータを参考にされているようです。)」と書かれており、重篤化する人のほとんどがお年寄りです。
緊急に医療を必要とするのはお年寄りで、こういった方たちのために医療崩壊は防がれるべきなんです。
経済も一緒です。「メディア」によってつぶれなくていい店がつぶれます。今の政府が出している自粛要請、おかしいと思いませんか?オープンエアーのイベント中止、バーなどの飲食自粛。もっともっと人が密集したり、接触しまくる業態は「事例報告ないので」とおとがめなし。矛盾やねこれは。
アメリカから動画配信してる話題が多くの反響を呼んでますが、国が違えば生活様式も医療制度も変わるし、これによって感染リスクが大幅に変わります。アメリカは日本みたいに玄関で靴脱がへんでしょ?おっさんが痰はいた道歩いた靴のまま家に入るでしょ?差別恐れて最近までマスクできない雰囲気やったでしょ?いちいち海を越えてビビらせんでええから、とにかくじっとしとこうやと言いたい。
とにかく情報に流されず自己防衛、混乱を避けること。これがみんなを守るし、平穏を取り戻す一歩やと思います。
メディアで人は救えるし、同時に殺めることもできる。
だから、若い世代の人は
「いいかげんな情報は流さない」
「手洗いうがいの徹底」
「首から上を手で触らない」
「風邪やと思たら家でじっとする」
「繁華街行った後や満員の交通機関を使う人は乳児や年寄りと距離をとる」
これを徹底して、日本が、世界が平穏を取り戻すまでぐっと堪えようと思います。
いいことや心がぬくもる話題はしっかりアップしながら🍺
いつかみんなで思いっきり乾杯できる日は必ず来ると信じて🍺
参考記事
●2009年の新型インフルエンザ流行について
(2010年9月15日危機管理研修会)安井良則(国立感染症研究所感染症情報センター)
●サイト:山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信