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香港 ゆるゆる〜 太極拳日記

師匠の歌

2020.04.09 09:00

4月4日。


師匠のお葬式が無事に終わりました。


ヘンなウイルス蔓延のため、うちのコ達と私はお香典とお花だけの参加にさせてもらいました。


マルちゃんはお葬式に行くと言っていましたが、私が止めました。


許してくだされ、師匠!m(_ _)m


今、私はおとなしく家で師匠の思い出にふけっています。



そういえば、師匠。


歌を歌ったことがありましたね。


あれは、ある太極拳のパーティーでした。


皆で食事しながら、やいのやいの、楽しんでいた時。


誰かが師匠に歌をリクエストしました。


師匠、最初は固辞していたのですが、やはりやいのやいの推されて。


渋々ながらも、ついにマイクを持って、舞台に立ちました。


私、師匠の歌を聞くの初めてで、ワクワクしちゃったのを覚えています。


私の隣には女性の師傅(シーフー:先生)が座っていました。


武術界で、私より一世代上で、師匠よりは一世代下、師匠とは長いお付き合いです。


地獄耳の私は、

師匠が舞台に上がった時に、

その女性師傅が小さな声で「え…?」と言ったのを聞き逃しませんでした。


私、その女性師傅に聞きました。


「師匠の歌を聞いたことがありますよね?どうですか?」


女性師傅,黙って目を閉じ、かすかに首を横に振りました。


わずかに眉間にシワが寄っていたような…。


そうこうしている内に、師匠が歌い始めました。


カラオケなしのアカペラです。


太鼓持ちの私、ここは大いにその能力を発揮すべき時です!


まずは手拍子!


が、


なかなか拍子が合わせにくい歌です。


しかも、師匠が何を歌っているのか、私さっぱりわかりません。


隣の女性師傅,師匠の歌に全く構いもせず食べまくっています。


どうしよう…。


手拍子が難しい…。


つか、私……


浮いてる。


なんだか嫌な汗が出てきました。



師匠の歌が終わりました。


皆さん、一斉に拍手!


隣の女性師傅も箸を置いて、体を舞台に向け、力一杯拍手!


女性師傅、私とは場数が違う!


師匠、照れながら舞台を降ります。


ホッとする私。



次に師匠の歌に遭遇することがあったら、私も隣の女性師傅のように振るまおうと、その時思いました。


その機会は再び訪れませんでしたが。



師匠、私のように困る人を出さないためにも、天国では太極拳だけを教えていてください。


では、また!