情け
手入れの行き届かぬ役所前の銀杏並木を年増女の厚化粧に例えたセンセイの武勇伝を聞いたが、年増女の厚化粧とは言い得て妙也。こちらも同様、今さらジタバタしても時既に遅しか。
身長から百を払って0.9を乗じた数値が理想の体重と聞いた。ってことは私の理想体重は...。最終目標のフルマラソンは2ヶ月後ながらもその途中関門となるハーフ(マラソン)迄は残り1ヶ月。つまりは減量月間のはずが体重計の針は大台突破目前にて何とか走る時間を捻出せねば...と機会を模索していたんだけど平日昼間はキツい上に土日も目一杯。尚且つ、今年は雨が多かったから調整不足は否めず。
実りの秋だけに五穀豊穣と無病息災を祈願する地元の祭礼が目白押し。それは私の地盤からかなり離れた地区の祭礼なんだけど何故か居心地が良くてね、何かの折に御誘いをいただいた御縁で御神輿を担がせていただくんだけど、こんなヨソモノも歓迎して下さるもんだから膝元の祭礼と日時が重ならない限り例年伺わせていただいている。
白鳥神社っていうんだけれども神事は午前十時からにてその前にひと仕事、いや、欲張りなもんだからひと仕事をした上に「更に」ひとっ走りなんて思い立っちゃったもんだからいつになく早朝に起床して雑務をこなし、そのまま朝ラン10キロ走って神社に向かった。が、そんな調整不足は体重だけでなく...。
分科会後に行われる全体会の総括質疑の〆切が迫り、調整が大詰めにて「何とかしておけ」と雲の上の議長経験者から指示が来た。そんなものは質問者である団長に直に伝えて下さればいいのだが、「副」団長だけにその責任の一翼を担えとのことらしく...。経験者といえども働いてなんぼの世界。おかげさまで中堅だから先輩にもズケズケと物言うんだけど聞けば当人の後援会の行事が付近にあるらしく、そちらの重要性は十分に承知をしているもんだからつい「今回ばかりは...」なんて情けをかけてしまったんだけど後悔先に立たず。情けは味方で仇(あだ)は敵なんて唄の歌詞にもあったけど、情けこそ敵だよ敵。
御神輿を担ぎながら議会質問を思案するなんて不謹慎なことだから御利益なんてありっこない上に、10キロ走っての御神輿はさすがにキツかった。で、夜は鉢洗いにて車移動なもんだから酒も呑めずにハシゴだよハシゴ。宿題は帰宅して仕上げようと思ったんだけどさすがに...。
そう、本市の公立小学校は2学期制なもんだから秋休みが近づいてきた。日々結構な量の宿題を課せられるらしく私の帰宅時まで机に向き合っている、というか向き合わされていることが少なくない。「性格は知力に勝る」との格言が如く、知力などそれなりにあれば何とかなるもの。それよりもそんな四六時中、机に向き合わされていたら性格が捻くれるかもしれんから「要領よく適当に...」と妻に内緒で伝えていたんだけど、そんな私自身までが机に向き合わせれているのだから説得力ゼロかも。