シンフロ
帰宅途中の車中ラジオでプロ野球の実況解説を聞いた。ゲストはノムさんこと野村克也監督。定評ある同氏の解説に気付かされる采配の妙。「快適な冷房の効いた室内でなぜ(本塁打を)50本打てんのか」などとキツい一言ながらも情けは人の為ならず、相手を思えばこそというものが伝わってくる。好きなんだなGが...いや、野球が。
大分県といえば別府に湯布院と日本一のおんせん県をアピールする為に考案されたのがこれ。そう、シンクロと風呂の造語だそうでその観光CMを見たんだけどこれが中々イケてる。私などは「主観」を含むジャッジが勝敗を左右するその手の種目はどうも好かんのだけど、リオでは見事に銅メダルを獲得したシンクロ女子代表。選手たちは勿論、陰の立役者は言わずと知れた鬼コーチ。その立った(というか立ち過ぎた)キャラが妻の目に留まったらしく、そちらの薦めで「シンクロの鬼と呼ばれて」(井村雅代著)を読んだ。
過去には敵国中国のヘッド(コーチ)に就任したことが物議を呼び、日本を捨てて敵国に渡るとは...との批判が殺到したことは記憶に新しいけど、そのへんの経緯も記されていて。前回のロンドン大会でその中国が銀メダルを獲得したことからまさにメダル請負人というか同氏の指導力が国内のみならず他国でも通用することを示す結果となった。学校の先生としての経験を有する同氏の教育論は一見の価値アリ。体罰はイカンがギリギリまで追い込むことでスッと道が開けることもあると。そうそう。
さて、各団体の予算要望に対する行政の回答が届いた。それをそのまま相手に伝えたのでは芸がない。回答に齟齬がないか、更なる改善は見込めないか、定例会や委員会ではどのように取り上げてきたのか等々、調査の上、そのへんを添えて提出するようにとの指示。で、何故か私の持ち分が異様に多く、そんな時「だけ」片っ端から担当者を呼び出して「これでは他会派と同じ回答で最大会派の意味がないぢゃないか」などと詰め寄るものの、本来であればこうではないのかと助言すべきなんだよナ。
そんな要望には入札絡みが少なくない。その(要望の)ほぼ全てが落札価格と参入障壁に収斂されるんだけど競争を通じてより安くいいものをとの本来の狙いも過ぎたるは及ばざるが如しで青色吐息の瀕死状態に追い討ちをかけるように市外や他業種からの参入が。そんな参入組とて任せてくれれば既存組に劣らぬ仕事を...との言い分なだけに。で、守勢に回る既存組が編み出したのが総合評価方式なる手法。価格のみならずあくまでも「総合的な」判断を求めるところがミソで「主観」評価項目なる指標が設けられた。
その一例が本市と結ぶ災害協定。一朝有事の際には馳せ参じて市民の皆様の為に人命救助や災害復旧にあたるのだからその貢献度を斟酌すべきだと。さりとて、近年は災害時における市への協力体制は焦眉の急なだけにそちらの関係部署からしてみれば広く協力をいただく為にも認定の壁を低くして...と中には「些細な」手続きで結べるものもあったりして。確かに災害協定には違いないのだが、両者で履く下駄の高さが同じとはこれいかにと。