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主催者のホームページに中止と知った。相次ぐ中止の判断。至難の倍率に次回の抽選免除の特典付きとあらばまだしもそのまま「没収」とあらば憤慨、というか、どこぞの契約書が如く、ちゃんと「いかなる理由にも返金せぬ」の一文ありて落胆の色を隠せぬばかりか、次なる目標探しにも悪夢再びと躊躇せぬとも限らず、景気は「気」にて。コンビニの深夜規制が如く丁半いづれにも向けられる批判は些か不憫に見えなくもないが、不要不急かと問われれば...。
三振は許されるも見逃しは許されぬが危機管理の鉄則と聞くも振り返ってあの熱狂は何だったのかと述懐することとて過去に少なからず。大半が軽症もしくは無症状、重症化は一部と聞かば既に体制整うも未だ命落とす人絶えぬインフルエンザの方が...。追われる経路に広がる風評。患者受入の旅館に閑古鳥が鳴き、罪なき患者が脱獄犯が如く侮蔑される風潮への違和感。未だ全容解明に到らぬ病原菌に見えぬ恐怖感が煽る不安。殺到する問い合わせに追われる医師。検査体制とてその後の受入整わぬ中ではかえって混乱を招きかねず。隔離とて特効薬なく、対症療法に治癒回復を待つとあらば受診せずと自力で...などと。
縷々勝手申し上げたが、未曾有の事態を克服すべく昼夜惜しまずに専念されておられる方もいる訳で何ら役に立たぬ以上は彼らの奮闘に声援を送りつつ、自ら予防に徹するに尽きるのではないかと。そんな勝手連ばかりが跋扈する社会とあらば火の粉は他に及びかねず。
視力の低下はスマホが原因、そんなものを世に出した会社が悪い、損害賠償をなどと訴訟頻発せぬことを祈るばかり。確かに医学的な根拠はそこにあれども買う買わぬの判断は委ねられており。そこに多少なりとも個の責任が生ずるも「あてがわれる」とあらば...。誰の命名か知らぬが到来するはソサイエティ5.0なる社会。その5.0時代を生きる子供たちには全国一律のICT環境整備が「急務」であって、一人一台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備すべしと「追加」議案が上程されて、補正予算を承認されたいとの申出。
唐突感否めず、聞かば国というか文科省の意向だそうで。そもそもにカタカナが気にくわんばかりか小数点以下の数字まで付された抽象的な概念を聞かされても理解に苦しむばかりか、付随して後年度の維持に安からぬ負担が見込まれる。更にはここが肝なのだけれども日進月歩を遂げる世界においてそれが数年後も標準とは限らず。普及させねば他の後塵を拝しかねぬとの趣旨は分からんでもないが、急いては事を仕損じるの格言は御存じか。これを拒まば翌年度以降の補助は認めず、やるなら全額を自治体の負担でと。
おい、詳細は未定も多額の予算だけ認めろとは些か横暴が過ぎてはおるまいか。およそ納税者たる市民の皆様に説明がつかぬ。むしろそこまで迫られると天の声といわぬまでも何か別な意図が働いておらぬかと疑ってみたくもなり。やるに阻むもんではないが、多額投ずるは税金にて失敗許されず制度設計は急がずと禍根残さぬようくれぐれも慎重に。
(令和2年2月25日/2555回)