平間
最終選考を兼ねた一戦の舞台は名古屋。大会新に寄与せしは「厚底」以上に沿道の声援に負う面が大ではないか、とは勝手な解釈。いや、少なくとも私が初舞台にて制限時間内の完走を遂げたのはソレのおかげであって、応援されると不思議と限界以上の...。ゆえに座布団が飛ばぬ大相撲などは些か物寂しくも中止にならぬはせめてもの救い、他方、生涯一度の晴れ舞台が延期ならぬ中止とあらば落胆やいかばかりか。覆水盆に返らず、覆らぬ判断に不条理こそ世の中とめげず新たな挑戦を。そう、春のセンバツ。
広報「議会かわさき」の最新号が手元に届いた。表紙飾るは女子バレー、NECレッドロケッツの島村春世選手と塚田しおり選手。今さら著名人と一緒に撮って知名度を上げたいなんて下心は無いのだけれど、異色のコラボにより読者層の拡大をとの狙いらしく両選手と正副議長の対談と相成った。勝手な放談とあらば脱線は必至にて「原稿」なる鈴を付けられ、借りてきた猫が如く。が、機を見るに敏な副議長の呼び水により流れがそちらに向いた。北口通路に平間の踏切、そして、小杉の映画館、と。選手と申してもボール放せば今どき女子だから映画館の一つ位は欲しいよナと相槌打ちつつ、向き合う現実。
ならば「北口通路」はどうか。JR川崎駅の北口改札出ればフロンターレ一色。が、何も本市を本拠地とするチームはフロンターレに留まらず、おらがチームの宣伝に市も一役買ってくれぬか、と。ふむふむ、確かに食わず嫌いは大きな損失、圧倒的な知名度誇るフロンターレとて王者の貫録、同じ市内のチームとあらば了見の狭いこと言わずに場所も譲ってくれるはず、と請け負ったまではいいのだけれども「あれは安からぬ対価をいただいており」と市の担当者。されど約束した手前、「私の顔を立てて、せめて一週間位は何とかならぬか」と打診すれど、意に添いかねるとつれない返事。そもそもに勝手に約束してきたほうが...と言いたげな。
ということで、かくなる上は「平間の踏切」。かねてより「開かず」有名、最近なんぞも全国版で放映されたもんだから。踏切の所有は鉄道会社にて他人の庭の話なれど度重なる協議の結果、当該箇所に「賢い踏切」なるものを導入すると議会の答弁に聞いた。急行、各停など列車の速度を判断して警報開始の時間を最適化すると。そう、「開かず」踏切といえばO急線も同じ。こちらは踏切連動型の信号機を「検討」との言質をとってあるゆえその後やいかにと問わば相手も「協議」に応じてくれたものの、世にいう踏切連動型の信号機なるものは踏切との連動というよりも監視カメラに踏切待ちの車両を検知して信号機を制御するもんだとか。
信号機は警察、踏切は鉄道会社、と立ちはだかる高い垣根は察しが付くのだけれどもさすがにソサイエティ5.0の時代にしては寂しくはないか。が、そもそもの元凶は信号機ならぬ踏切にてJRのみならず私鉄とて「賢い踏切」を、と迫れば、既に「賢い」のだとか。あれで...。以上はここだけの話にて、イチオシ二人が表紙を飾る広報「議会かわさき」は市議会のホームページに閲覧可能。
http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000114898.html
(令和2年3月25日/2560回)