私がオンライン対応を急いだ理由について。
今日は休校対応に追われながら腹の底でずっと思ってきたことを書く。教育関係者に向けての内容といえるかもしれない。
この状況下で学校や塾がどのような対応を選択するかは各現場の先生や各種リソース、そして家庭またはユーザーの関係において判断されるものであって、外から軽々に口出しすべきではないと思っている。私も口出しされたくない。
でも1度だけ、本音を書く。
読んで腹立つ教育関係者はスルーしてほしい。
休校期間の子育て家庭では
「朝起きない」
「勉強するよう言ってもきかない」
「スマホやゲームの依存が心配だがやることなく取り上げることもできない」
「家事負担がふえた」
「テレワークを指示されたが仕事にならない」
などの問題が発生していて、これに感染リスクと生活不安が重なっている。
家庭のストレスの増大は、虐待・DVなどの発生リスクも増大させる。実際に海外ではそれが表面化した事例が複数報告されている。
私は公立学校の教員をしていた経験もあり、塾で会う子どもとは全く違う状況の家庭があることを知っている。休校期間とはそのような家庭と社会の断絶であり、誰もその状況を掴めなくなる。
子どもがCOVID-19で重症化または死亡に至る例は、ゼロではなくなってしまったが、大人に比べると依然として少ない。これは困難な状況下にあって唯一にして最大の希望だ。
にもかかわらず、親が追い詰められてしまってストレスがたまり、子どもを(不本意ながらも)傷つけてしまうような事態になったらこんなに悲しいことはない。
全ての現場がオンラインで家庭と繋がることができれば、助けを求めるサインを受け取ることができるかもしれない。そのときに、誰かを責めるのではなくて、手を差し伸べる形で、あたたかく救うようなことができたらと思っている。
重いと思われるかもしれないが、この期間にそのような仕事を具体化できないでいるままに、もしも悲しい事件が起こってしまったとしたら、全てが終息したあとに素知らぬ顔で教育やってく資格は自分にはないと思っている。
何言ってんだと思われるかもしれないが、私はずっと焦っている。