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「宇田川源流」<現代陰謀論> 日本を悪く言う中国の中にある「デモを流さなければならない理由」と「その中の真実」

2020.04.09 22:00

「宇田川源流」<現代陰謀論> 日本を悪く言う中国の中にある「デモを流さなければならない理由」と「その中の真実」

 世の中の陰謀論の人々の中には、まあ、全く情報や陰謀の世界を知らないのに、頭の中のファンタジーだけで勝負している人が少なくない。特に日本の陰謀論の人々は、全くその辺ができていないので、その人々のことを信じていると基本的には恥ずかしい思いをすることがある。

まあ、このようなことを書くと批判を受けるのであるが、実際に情報や陰謀ということの現場も知らなければ、全く無知な人々を相手にだましているだけなのであるから、基本的には、その辺のことを知ったかぶりで金にしている「陰謀論商売」が横行しても仕方がない。陰謀に関しては携わっている人などは少ないが、「情報」ということに関しては、誰もがマスコミでニュースを見て、またネットなどで情報を集めているのであるから当然に「全く知らない」では済まされないのであるが、実際のところ、その情報そのものが全くわからない人がいるのである。

情報の世界では「嘘にこそ情報がある」ということは常識中の常識、まあ、常識という言葉は嫌いなので「初心者の一番初めに習う初歩」日本流に言えば「いろはの『い』」である。日本の陰謀論者の中には「あの人は嘘つきだから」などという人がいるが、まあ、そういう人は情報社会のことを全くわからないということになるのであろう。つまり「その嘘といった対象者から真実を出す力が完全に欠如している」だけではなく、「その嘘を活用する術も何も自分はわからない」という無能を提示していることに過ぎないのである。

自分が発している言葉の意味も分からずにそのようなことを言う人が少なくないし、そのことが「自分が正しいということの証明」であるかのように言っていること自体が滑稽で笑える。まあ、日本の陰謀論者はその程度であるということなのであろう。

本来ならば「嘘の中に真実がある」いや、「嘘の中には、正直にすべての真実を語る人よりも多くの情報が隠れている」ということになる。

さて、中国がまたデマを流している。そのデモ(嘘)の裏には何が隠れているのであろうか。


上皇夫妻と安倍首相夫妻が防護服も着ずに隔離市民を見舞う?中国でデマ拡散―中国メディア

21日、観察者網は、中国のネット上で上皇ご夫妻と安倍晋三首相夫妻がそれぞれ新型コロナウイルスの隔離施設を訪れて市民を見舞ったとするデマが流れたと報じた。

 2020年3月21日、中国メディアの観察者網は、中国のネット上で上皇ご夫妻と安倍晋三首相夫妻がそれぞれ新型コロナウイルスの隔離施設を訪れて市民を見舞ったとするデマが流れたと報じた。

 記事は「ここ数日、数枚の画像がSNS上で拡散した」としたうえで、「上皇ご夫妻と安倍首相夫妻がそれぞれ新型コロナウイルスの隔離措置を受けている市民の元を訪れて見舞った」とされる画像が出回っていることを紹介。写真では多くの人が防護服やマスクを着けていないとし、「これは本当なのだろうか」とした。

 その上で「当然ながらうそだ」とし、安倍首相夫妻の写真は2018年7月の西日本豪雨の際に避難所を訪れて被災者を見舞ったものであると説明したほか、上皇ご夫妻の写真はさらに前の11年3月に東日本大震災が発生した後に被災地の避難所で膝をつきながら被災者に語り掛けられる様子を撮影したものであると解説した。(翻訳・編集/川尻)

2020年03月23日 15時50分 Record China

https://news.nifty.com/article/world/china/12181-791786/


日米での感染拡大祝う横断幕 中国・瀋陽の飲食店、地元紙報道

 【北京共同】中国紙、新京報(電子版)によると、遼寧省瀋陽市の飲食店が23日までに、米国や日本での新型コロナウイルスの感染拡大を祝う横断幕を掲げ、地元警察が調べている。

 瀋陽市内のおかゆ専門店が「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」との赤い横断幕を店頭に掲げた。日本に対しては「小日本」という蔑称を使った。23日午後の時点では撤去されていたという。

共同通信2020年03月23日21時47分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020032301002803


 、「上皇ご夫妻と安倍首相夫妻がそれぞれ新型コロナウイルスの隔離措置を受けている市民の元を訪れて見舞った」<上記より抜粋>

もちろん嘘である。上記にもあるが出回っていた画像は、当然に「嘘」である。上記の記事にもあるが、2018年7月の西日本豪雨の際に避難所を訪れて被災者を見舞ったもの<上記より抜粋>ということである。

さて、なぜこのようなデマを流すのか。

まあ、一つは面白がってということがあるかもしれない。しかし、例えば日本の場合、「習近平がコロナウイルスに感染した」というようなデマが流れない。つまり単純に面白がってということは、その下地の国民感情があるということになる。

つまり、このような「デマ」が信じられるというような日本に対するイメージがあるということに他ならないのである。ここではそれを「下地」と呼ぶが、その下地とは「何か国民的な被害があった場合、上皇と首相は国民の間を見舞いに回る」というようなイメージということになる。その中には「危険を省みないで」というような部分があるかもしれない。

この感情は二つの内容が隠れていて、「中国共産党ではそのようなことはない」という自国批判に向いた意志と、それだけではなく「日本の上皇や首相はコロナウイルスに感染している可能性があるので、もうじき日本はおかしくなる」というような全く逆な感情が出てきている可能性があるのである。

つまり、日本に対する「嫉妬」と「羨望」がそのまま「デマ」という形で流れており、その深層心理の中には、「現状の政権に対する不満」があるということが分析されるのである。

実際に「日本バッシング」の内容は、基本的に「嫉妬」であるということが考えられる。つまり「嫉妬」は、「自分のところがうまくいかなくて、他がうまくっているときに感じる感情である」ことを考えれば

間違いなく中国国民は習近平の政治に関してあまり良い感情を持っていないということになるのである。

そのうえで、日本を攻撃するということは、そのまま「日本を敵対視している」ということになる。もちろん日本を敵対視しなければらないということは「アメリカと日本を同一視し、日米を敵対視している」ということのになるのと同時に、日本を恐れているということがわかる。

もちろん「日本は何を言っていてもよい」というような感覚があるということも言えるが、一方で、日本を恐れており、中国の多くは日本を悪く言うことである程度の安心感を得られるということになる。特にその恐れている日本を悪く言うことによって、ある程度の中国国内おける瘤ができるということになる。

単純に言えば、歴史的に日本を苦々しく思うような過去が少なくなく、その日本に対して悪く言うしかない。そしてその日本の象徴が「上皇」と「安倍首相」であるということになる。

単純に、「民主党政権の時にこのようなことがあったか」ということを考えれば、鳩山・菅の頃には無く、野田の時にも「抗日運動はあった」(尖閣諸島国有化の時)であったが、このようなデマは存在しなかった。

このように考えると、安倍首相の時のほうが中国にとって脅威に感じているということもよくわかるのである。

まあ、他にも様々なことが読み取れるのであるが、実際に「デマ」とか「嘘」から、これだけのことが読み取れ、そこから冷静に、中国の他のニュースなどを見てゆけば、その総合で現在の中国の実態やネットの中の人々と政府の関係との力関係、その双方の感情などが読み取れることになるのである。

これがデマではないとそこまでは見えてこない。つまり「嘘」は「嘘をつかなければならない事情」という付帯事項がありなおかつ「嘘を信じるだけの下地」が存在するということになるので、それをしっかりと見逃がさなければよいだけである。

情報を扱っている人、陰謀を口にする人は、このように「嘘」こそ重要視するのである。