たより23 七情
2020.04.12 15:00
中医学に「七情」(しちじょう)というものがあります。
これは、人間の七つの精神状態「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」のことです。
これらの精神状態は、通常は問題がないのですが、下記のような状態で起こった場合に病気の原因になることがあります。
①突然
②激しく
③長期に
そして、七情はそれぞれ関係の深い臓腑に影響を及ぼします。
<怒>
気が上がります。
怒ると頭に血が上りかっかとなることからもわかると思います。
怒り過ぎると「肝」を傷め、頭痛、めまい、脳卒中などを引き起こしやすくします。
<喜>
気がゆるみます。
適度な喜びは心身によい刺激を与えますが、興奮して眠れないということがあると思います。
喜びすぎると「心」を傷め、不眠や精神錯乱を引き起こしやすくします。
<思>
気が停滞します。
思い悩むと食欲がなくなることがあると思います。
思い悩み過ぎると「脾」を傷め、食欲不振や膨満感を引き起こしやすくします。
<悲・憂>
気が少なくなり消えていきます。
悲しいと胸が痛くなることからもわかると思います。
悲しみ過ぎると「肺」を傷め、咳や息切れを起こしやすくします。
<恐・驚>
恐は気が下がり、驚は気が乱れます。
恐いものを見た時に思わずもらしてしまうということがあるでしょう。
恐がり過ぎると「腎」を傷め、大小便の失禁などを引き起こしやすくします。
また、驚き過ぎても「腎」を傷め、不眠や精神錯乱を引き起こしやすくします。
適度な喜怒哀楽ならよいのですが、①突然、②激しく、③長期に、のように過度な精神状態には十分気を付けなければいけません。
症状として表れる、臓腑に影響を及ぼす前に気づき、これらの精神状態を取り除き、自分をいたわることが大切です。