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敵を見誤らない

2020.04.09 23:00

いわゆる敵というものがどこに存在するかということを、見誤らないことがとても大事だと思います。 肩の痛み、腰の痛みに注目すると、敵がどこにあるのかを間違えて、治すことができません。

これは何度も言っていることですが、わかっているようで分かっていないことがほとんどです。


治療家は、何度もその罠にはまります。 なぜこのような現象が起こるのか理由ははっきりしています。それは、順番に注目しないからです。

主な主症状に注意を向けすぎて、今やるべきことをやらないからです。今やるべき事は意外にも目に見えないことが多く、主症状と直接関係のないように見えることが殆どです。


しかし一見すると無関係のように見えて、実は関係しているという現象を見つけるということです。東洋医学では経絡という流れが存在していると言われていますが、その経絡は、体表面にだけ流れているのではなく、潜ったり浮き上がったりして、穴という存在になっています。


経絡上の穴が全て体表面に出ることはありません。つまり、経絡を流れている穴は、図に書いてある通りではないということです。 注目するものを感覚に切りかえると、敵(的)は症状のある腰にはなく、胸や腕、咽や鼻にあるということがわかるようになります。

まず敵(的)が目に見えるのか見えていないのかを判断することが大事です。


これは、どんな症状であっても同じです。今何をすべきかを理解することが一番重要なのに、腰という症状に囚われるから見えるものが見えない訳です。もちろん腰が最初の敵(的)になることもあるので、臨機応変に対応することが大事です。

それを行う為には、知識を捨て、経験を捨て、真っ白でなければなりません。これはホントに難しいですが、真っ白になってこそ見えるものがあり、真っ白になって生きる知識があるのです。

真っ白になれないと知識は偏り、排他的になります。沢山の人が今そうなってますね。


誰しも通る道です。私も何度も何度も、その道をくり返してきました。嫌と言う程繰り返して、自分の愚かさに気がついた時、笑うしかありませんでした。

人間って愚かだな~。

思考するって愚かでどうしようもない行為なんだと気づかされます。


あまりにも愚かなので、笑えてきます。